【ハリポタ】胡蝶の夢を見る4 (ページ40)

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やっとみんながいる部屋を突き止めて、私はノックもせずに扉を開いた。中にいた全員がこちらを振り向く。

「…あ、ごめんなさい。」

「何かな、ミス・レーヴ。」

ダンブルドア先生の明るいブルーの瞳がじっと私を見た。

「ええと…先生方が三人を疑っているのではないかと思って。ハリー達は何もしてません。たまたまタイミング悪くその場に遭遇しただけです、私はずっと三人と一緒にいました。」

「…だそうだ、セブルス。疑わしきは罰せずじゃよ。」

スネイプ先生はハリーに詰め寄っていたところだったらしい。先生がじろりとハリーを睨む。

「本当です、スネイプ先生。」

スネイプ先生は諦めてハリーから離れたので私はほっとする。

「私の猫が石にされたんだ！」

フィルチさんは今にも目を飛び出させそうだ。

「アーガス、君の猫は治してあげられますぞ。」

ダンブルドア先生はフィルチさんを落ち着かせるよう穏やかな声を出した。

「マンドレイクが十分に成長したら、すぐにでも蘇生させる薬を作らせましょうぞ。」

…

その後、やっと解放された私達は急いで寮に戻っていた。

「ありがとう、A」

「来てくれて助かったよ。」

ハリーとロンが安堵しながら言った。

「うん、だって本当だもの。でもハリーは…一体何が聞こえたの？」

「声が聞こえたんだ。多分、僕だけ……君は僕のことを信じてくれる？」

「勿論、ハリーがそんな嘘つくわけないじゃん。…でも、あれはなんだったんだろう？」

「みんな、そろそろ消灯時間よ。早く寮に戻らなきゃ。」

ハーマイオニーが話し込む私たちを止めた。

「そうだね、スネイプが別なことで僕達に罪を着せようとしてくるよ。」

私達はそれぞれ自分の寮に戻った。

…

秘密の部屋…
継承者…
ハリーにだけ聞こえている声…

ああ、なんだか嫌な予感がする。
またしばらく、ホグワークは騒がしくなりそうだ。