【ハリポタ】胡蝶の夢を見る4 (ページ25)

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私がスリザリン生……
特にドラコを避けるようになってから約一か月。

私はなるべくハンナと一緒に行動したし、ハリー達がいる時は、皆とドラコがなるべく接触しないように気を回した。純血とか混血とか、そんな話題もできるだけ避けた。

避けたところで解決しないのは……分かってるけど…
私は心の準備が出来てないし、耐えられそうにない。

「絶対何かあったのよ…例の髪飾りだって……」

「名前さえ口にしてないもんな……チャンスだ、ハリー」

「なんの話？」

闇の防衛術の授業。
ハリーとロン、ハーマイオニーが教室の端で頭をくっつけまるで悪巧みをするように話し込んでいた。

「あら、A…ええと、今日も素敵ね。」

「え、何急に。褒めても何もでないよ？」

私は三人の近くの席をとった。
ハンナも後から来るはずだから…席を空けておこう。

「あ、そうだわ。私、ハンナと話したいことがあったのよ…席を変わってくれない？」

「え…別にいいけど…」

突然どうしたんだろう。
私は腰を下ろしかけた席を立って、ハーマイオニーと席を変わる。

「ハーマイオニーと喧嘩でもした？」

隣に残ったハリーにこっそり聞くと、彼は慌てて首を振った。

「君こそ…何かあったの？その…最近マルフォイと…」

ギクリと心臓が跳ね上がる。

「……」

私は何も答えられず黙ってしまった。

「ごめん、聞かない方が良かったよね…」

「あー、いいんだよ。ただちょっと私が勝手に避けてるだけ。その、私…」

その言葉を口にすることさえ躊躇する。

「ドラコが純血主義って知らなくて……」

「ほんとに…？あいつあんなに嫌な奴…」

突然、ハリーの後頭部に杖が振り下ろされた。

「痛っ…！」

「あら、ごめんなさいハリー。呪文の練習をしてたら手が滑ったわ。」

ハーマイオニーだ。

「なんだよ…今のどう見ても殴ったじゃないか！」

「だ、大丈夫？」

「ハリー、くれぐれも注意して…また杖がぶつかるかもしれない。」

ハーマイオニーはそう言って呪文の練習を再開した。

「え、ええと…それより…あ、絶命日パーティ。」

「なんて？絶命日パーティ？」

「うん、ハロウィーンの夜にほとんど首無しニックから絶命日パーティに誘われてるんだ。よかったら君もどう？……その、ハロウィーンパーティと被ってるわけだけど…」

ハリーの誘いに私は快く頷いた。

「そっちの方が貴重な体験だと思うし…ハリーが行くなら一緒に行くよ。」

「本当に？」

「うん。」

気づくと、呪文の練習をしていたはずのハーマイオニーこちらを見て微笑んでいた。