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【9-5】 ページ35
「何か見えたか、フレッド？」
「いいや、何も見えないけどな。」
視界を遮るようにフレッドの顔が飛び込んできた。
びっくりしてフレッドを見つめると、次の瞬間額に何かが触れた。
「あ、キスした。」
ジョージの呟きで理解する。
「フレッド…！！」
おでこを押さえてフレッドを見上げる。
彼はにこにこと嬉しそうに私を見ていた。私の不意をつけて楽しそうだ。
「いい加減にしないと怒るよ！」
そう叫んだところで我に帰る。ここで怒ったら2人の思う壺だ。私は冷静さを取り戻し、何も気にしないように努める。
「全く…」
「見ろよジョージ、この耳。」
「ああ、真っ赤だ。」
私は慌てて耳を両手で隠した。
「も、もう先に行く！」
これ以上ここにいても2人のペースに飲まれてしまう。もうすぐそこにホグワーツの玄関ホールが見え、私は慌ててその場から逃げ出した。
「やりすぎだぞ相棒、さっきもう困らせないって約束したばかりだ。」
「それはジョージだろ。おれはしてない。」
「こりゃまたロニー坊やにチクられるかもな。」
…双子は小さくなっていく彼女の後ろ姿に、クスクスと笑いをこぼした。
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pace - すっっごい好きです…毎日そわそわして続き待ってます（笑）頑張ってください、応援してます！ (2月9日 17時) (
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作者名：まるむ | 作成日時：2023年12月1日 11時
