【ハリポタ】胡蝶の夢を見る9 (ページ4)

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セドリックと双子に…特にジョージとは顔を合わせられそうにない。しかし次の日の朝食の時間、早速、双子のフレッドとジョージに遭遇した。

「……」

二人の姿が視界に入ると、嫌でも昨日のことがフラッシュバックする。

「おはようA、寝不足か？」

フレッドが元気に声をかけてきた瞬間、私は近くにいたハンナの背後に回って二人を睨む。

「おはよう……」

「あれ、なんだか反応が悪いな。昨日は無事に送り届けたんだろ？」

「まあね、とっておきのプレゼントも送った。」

ジョージがニヤリと笑ってこちらを見る。
ジョージには見えていたはずだ、背後から歩いてきているセドリックの姿が。

「最低のプレゼントでしょ？」

二人を無視してハンナと一緒に席に座る。

「おい相棒、何をやらかした？」

「君こそ心当たりは？」

二人はそれでも私の後をついてくる。

「君を無理矢理箒に乗せたことなら謝るよ。」

フレッドは何も知らないみたいだった。

「ううん、それは楽しかった。」

「じゃあ何を怒ってる？」

「……」

ジョージに聞かれて私は黙り込む。
いったいどういうつもりなんだろう？

「原因は君にあるみたいだぞ、相棒。」

無視されたジョージに向かって、フレッドが面白そうに呟いた。ちょうどその時、セドリックがこちらにやってくるのが見える。彼は目が合うと、控えめに微笑んだ。

「やあ、おはよう。」

「おはよ、セド…あの、ちょっと話があるんだけど…あとでいいかな？」

咄嗟にそう言ったが、なんで私はこんなに焦ってるんだろうか。セドリックはなんでもないように頷いて、「勿論、朝食の後でいいかい？」と私たちと少し離れて腰を下ろした。

ハンナは何かを悟って、気まずそうに双子と私とセドリックの顔色を窺って、トーストをちびちびと齧っている。

この空気感を変えてくれたのはハリー達の登場だった。

「いい加減、あの猫をどうにかしてくれ！スキャバーズは骨と皮になってすっかり怯えてるんだ！」

「クルックシャンクスにはネズミを追いかけることが悪いことって分からないのよ、だって猫だもの、本能よ。」

ロンとハーマイオニーが例のことで口論している。

「おはよう、ハリー」

「あー、おはよう。」

すっかり険悪なムードになってしまった二人に、ハリーはうんざりしているみたいだった。

…

それからはいつも通りの時間を過ごした。
朝食を食べ終えそれぞれ寮に戻っていく中、私は慌ててセドリックを引き留める。