人妻な私の恋Ｎｏ．2 (ページ39)

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第84話ページ39

藤ヶ谷said

北山「なあ、ふじがやぁ。お前、本当にそれでいいの？」

…いいわけない。

本当は今すぐにでもAを迎えに行きたい

でも、それは許されないこと…

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～LINE♫

このLINEの通知音が俺をさらに苦しめる

スマホの上には"里奈"の文字

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トーク履歴

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里奈

早く帰って来てね 5:13

待ってるから 6:08

変なこと考えちゃダメだよ？ 6:35

太輔は私から離れられないんだからね？ 6:36

帰ったら、書いてほしいものがあるの。7:10

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太輔「はぁ」

里奈とのトーク履歴を見てため息しか出ない俺

北山「おーい。大丈夫かぁ？ため息してると幸せ逃げんぞー」

もう、幸せ逃げてるよ…

だってほら、

もうこんなの脅迫じゃん

特にこの

「太輔は私から離れられないんだからね？」って文面を見た時はゾワっとした

あぁ、本当に俺は里奈に離して貰えないんだなって実感した…

太輔「…っ、ごめん北山！俺、もう帰るわ…」

北山「ちょっ、藤ヶ谷ぁ？！」

お金を置いて、早々と店を出た。

北山、わりぃ…

また、今度飲もう

太輔「…帰んなきゃな」

重い足取りで家へ向かう

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とうとう自室の前まで来てしまった…

いつもより一段と重く感じる扉を開けると

里奈「太輔、おかえり」

太輔「あぁ…、ただいま」

見るからに誘ってるような服装だった

胸元はゆるゆるだし、体のラインが分かるようなピチッとした服…

それでも、俺は何も感じず…。

里奈「ねぇ、太輔。こっちきて。見てほしいものがあるの」

里奈のあとをついて行くと…

太輔「…っ、」

里奈「これ、書いて」

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それは、里奈の欄はもう埋めてある婚姻届…