第71話 ページ25
Asaid
太輔と手を繋いで太鼓の音がなる方へ足を進める
浴衣を着た太輔はいつもより何倍増しにもかっこよく見えて…
いつも、かっこいいんだけどね←のろけ
そのせいで太輔とすれ違う度に女子が「かっこいい!」とか、キャーキャー言って騒いでる
.
それだけならいいけど、
さっきの女子高生なんて太輔と手を繋いでる私を見て「あの彼なら、もっとかわいい人と付き合えそうなのに。もったいないね。」なんて言われた
そっから明らかにテンションが落ちる私…
太輔には女子高生の言葉は聞こえてなかったみたい…
今も、太輔が何か喋っているのに全然話が入ってこない…
さっきの言葉が私の脳を支配する
.
でも、そりゃそうだよね…
太輔は私にはもったいないよ…
太輔「それでさ…聞いてる?A?」
私「あ、なんの話だっけ?ごめん…」
太輔「…さっきっから様子おかしいけど大丈夫?」
私「あ…うん」
本当は全然大丈夫じゃない
太輔「その顔は大丈夫じゃないでしょ?ほら、ちゃんと言って?」
太輔には全部お見通しか…
私「あのさ…やっぱり、私たち釣り合ってないと思うんだよね…。太輔は、私なんかよりもずっと綺麗な人とか、かわいい人がお似合いだよ…」
太輔「何が言いたいの?俺と、離れたいってこと?」
少し怒ったような声で聞かれた
私「違うよ…!でも、太輔は里奈さんみたいな人の方がいいと思… 太輔「A…怒るよ?」
太輔「俺は、Aが好きで、幸せにしたいって思ったから一緒にいるんだよ?それの何がダメなの?」
私「…だって、釣り合わないもん。皆だってそう思ってる!!」
太輔「釣り合う、釣り合わないって必要なの?
俺は、周りなんて関係ないって思ってるし、それにAだって俺にはもったいないよ…。
お互い好きだから一緒にいる…それじゃだめなの?」
私「……。」
急に黙った私に
太輔「ごめん。強い口調になっちゃって…」
私「うん。私こそ、ごめん…。もう、大丈夫」
太輔「よかった。不安になったら言ってよね?」
私「うん」
太輔「じゃあ行きますか、未来の奥さん」
私「行きましょうか!未来の旦那さん」
私たちはずっと"未来の夫婦"
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作者名:のん | 作成日時:2018年7月8日 22時