第61話 ページ15
圭介said
今日もいつも通り定時で仕事を終わらせ、愛する人の元へと帰る。
でも、一つだけいつも通りじゃないことがあった
.
それは、ドアを開け玄関に入った時に気づく…
.
…何で?
…どこにいるの?
部屋中真っ暗で、そこにAはいない…
ガチャ((
リビングにも、寝室にも…どこを探してもAはいなかった
圭介「何でだよ…」
いつも見たいに、「おかえり。」って俺にその笑顔を向けて…
圭介「何でいないんだよ!!!」
真っ暗なリビングで、俺の怒鳴り声だけが響く
圭介「もしかして…あいつか?」
あの、Aの不倫相手…
藤ヶ谷太輔…
圭介「あいつ…許さねぇ…」
顔もわからない、名前しか知らない相手…
前に、Aに不倫相手の連絡先を消させた時に名前を知った
.
何であいつなんだよ…
そんなに好きか…
怒りがフツフツとこみ上げてくる
.
確かに、俺は前までAを放ったらかしにしてた…。結婚して何年か経って、俺の隣にずっといてくれるだろうという気の緩みのせいでこうなったんだ…
でも、Aが不倫してるって知った時、俺の心が嫉妬の塊になった。「奪われたくない…。」って心からそう思ったから…
だから、これからまたやり直そうって…付き合ってた時みたいな関係になれたらって…
でも、Aはあいつを選んだ…
.
圭介「絶対に見つけ出すよ…」
君を取り返す…その心も、全部俺のモノに…
圭介「だから待っててね…」
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______________アイシテルよA
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テーブルの上に置いてある離婚届をビリビリに破き、ゴミ箱に放り込んだ
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作者名:のん | 作成日時:2018年7月8日 22時