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◇ 出逢い ページ3

出逢いほど、脆く、消えそうなものは無いだろう。

出逢いがあればいつか別れが来てしまうからだ。

それなら、いっそあのヒトと出逢わなきゃ良かったのかもしれない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『ふぅー、疲れた。』

お気に入りのチェアに座ったまま、ぐぅーと伸びをする。
肩からグリグリと鈍い音がした。疲れてるんだな、我ながら。

そんな日々に慣れてしまった自分が居る。

きっかけは正月を過ぎた頃に舞い込んできた一件の仕事だ。

それは、今人気のエンタメユニット"すとぷり"のMVのイラスト作成だ。
久々の大きな依頼、そりゃまぁ疲れるわ。

休憩にSNSでも見るか。

伏せて置かれているスマホを手に取り、アプリを開く。
その画面には50件を越えた通知が。

その通知数を見て、何だかほっこりしてしまう。
みんな自分の活動を見守ってくれてるんだな、応援してくれてるんだな、と。

あ、いけない。
あと一時間ですとぷりさんとの打ち合わせがあるんだった。

もう出掛けなきゃ間に合わない。

さ、行くとするか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
タッタッタッタ
広く、たくさんの人が居る駅に靴の音が響く。

だが、私の足は止まっていた。
何故なら、迷ってしまったからだ。

あの後すぐに家を出たが、迷うとは思ってもみなかったので間に合うかどうかという時間になっていた。

どうしよ…そ、そうだ。地図アプリを…。

急いでリュックを開け、スマホを探す。
あれ…あれ?

無い。

終わった…。
私は生憎駅員さんに道を聞くコミュ力もなければ、地図を見る社会的な力もない。

来た道を引き返してスマホを取りに戻るにも、此処がどこか分からない。

『どーしよ…』

この呟きは、きっと人混みに消えていくんだ。
そう思ったときだった。
私の目の前に"あのヒト"が現れたのは。

?「大丈夫…ですか、?」

顔をあげると、すごくイケメンで、声がガサガサしている男の人が。

『え、えっとあの…△線への行き方が分かんなくて…』

コミュ障ながらに、頑張って喋りかけてみた。

?「それなら僕も△線に行くんで、案内しますよ。」

そう言って微笑む彼に
何かを感じた。

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ま ろ ん 。(プロフ) - hinaさん» ありがとうひなちゃん!頑張るね! (2021年2月7日 12時) (レス) id: e7622c4995 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ま ろ ん。 | 作成日時:2021年2月6日 17時

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