★ 正しいことと、楽なこと ページ5
神城 カリン。
長い入学式が終わり、現在、クラスメイトから
お姉様のことで質問攻めにされております！
入学式では、必ず名前が呼ばれるわけで。
そこで、私が神城カレンの妹だとバレてしまいました。
もちろん、隠せるとは思っていませんでしたが····。
むしろ、絶対こうなるんだろうなって、思っていましたけれど····。
でも、私はこれが一番嫌なのです。
「カレンさんとどんなこと話すの？」
『え、えーっと。あの····。』
私の机の回りに集まったクラスメイトたちは、
盛り下がる私に対し、
お姉様の話題でどんどん盛り上がっていきます。
「カレンさんに、サインかいてって頼んでもらっていい？」
早く先生が教室に来ますように。
なんて願って、半場神頼みのような状況になったとき、
クラスメイトの一人からそう告げられた。
「わぁ！それめっちゃいい！私も欲しいなぁ。」
「親の分とかもいいよね？」
たちまちその考えはクラス全体に広がって、
さっきまで別のことをしていた人も、
チラチラこちらを見ている。
でも。
『あ、あの！私はそのようなことは出来ません。姉は忙しいですし、
私に頼むのは他のファンの方々に対してフェアじゃないですから。』
ここで、「良いですよ」。と言えたらどんなに楽だろう。
その方が教室にいるときの生活が楽になると思うから。
たぶん、今ので私は、ノリが悪くて空気の読めないヤツ、
というレッテルを、クラスメイトから貼られたはず。
でも、悪いことは悪いとはっきり言わなければ、
後で後悔するのは私だから。
案の定、今の一言で、クラスの空気は冷えきってしまった。
クラスメイトたちは、微妙な表情をして、
どうしたら私の机の回りから離れられるか考えている。
その時。
「そこ、私の席だから、どいてくれる？
それにもうチャイムなるから座った方がいい。」
女の子にしてはちょっと低めな、落ち着いた声が聞こえた。
クラスメイトたちは、なにあの子？、ちょっと偉そうじゃない？
何て言いながら、席に着く。
確かに、ちょっと聞いただけでは少し嫌な気分になるかもしれない。
でも、今の言い方は早く席に座りたいと思っている彼女たちと、
早く座ってほしいと思っている私の気持ちを尊重した、
さりげないけど考え抜かれた言葉。
優しい子だな、と思いながら顔を上げると、
赤いサイドテールが目に飛び込んできた。
『もしかして、あなたは····！』
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珠莉 - 茉凜さん» ///まりりん大好き〜！(ナニコレ) (2018年12月8日 19時) (
レス) id: 5f11a7c706 (このIDを非表示/違反報告)
茉凜 - 珠莉さん» ありがと〜！しゅりりん大好き〜。 (2018年12月8日 18時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
珠莉 - トーク小説は、更新したよ！もちろんやってもいいよ！ (2018年12月8日 14時) (レス) id: 5f11a7c706 (このIDを非表示/違反報告)
茉凜 - 珠莉さん» しゅりりん、ありがとう！また、トーク小説やってもらってもいいかな? (2018年12月8日 10時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
茉凜 - ふゆ。さん» ありがとう！合作も更新させてもらうね！ (2018年12月8日 10時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉凜 x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Marinn4/
作成日時：2018年8月7日 11時
