★ ドレス完成させ隊！ ページ30
「うーんと、大まかな形は明日から
取りかかった方がいいかな。とすると…」
自分でブランドを立ち上げただけあって、
陽夏ちゃんはすぐにその場をリードしてくれる。
「やっぱり装飾品からだね！」
しばらく考え込んでいた陽夏ちゃんは、
顔を上げるとそう宣言する。
「じゃあ私は、レースを編むわ。」
それに頷いた茉優ちゃんは、そんなことを
躊躇いもなくサラリと言う。
『えっ？悪いです！私がやります！』
慌てて私がそう言うと、
「いや。茉優のレース編みはプロ級だからね。
任せたらいいんじゃない？」
梨華さんが口を挟んでくる。
「えぇ、私に任せて。綺麗に作るわ。」
優しく微笑まれて、思わず私は頷いた。
『じゃ、じゃあ、よろしくお願いします！』
「オッケー！レースは茉優ねっ！
じゃあ次は刺繍かな。」
陽夏ちゃんは刺繍の担当を決めようとする。
あ！これは私がっ！
『私、刺繍やります！』
バッ、と勢いよく手を挙げると、陽夏ちゃんは
コテンと右に首をかしげた。
「大変だけど、大丈夫っ？」
『はい。刺繍は好きなので！』
あんまり器用ではないけれど、何かに集中して
取り組むのは得意。回数を重ねるうちに、
ありがたいことに刺繍の腕も上がってきている。
きっぱりと言い切った私を見て、
陽夏ちゃんはビシッと敬礼。
「了解っ！レースが茉優、刺繍がカリンちゃん。
じゃあ私は、アクセサリー作るねっ！」
あ、アクセサリー！？
そんなの悪いです、と私が言う前に、
茉優ちゃんが声をかけてくる。
「陽夏はね、こう見えてとても器用だから、
複雑なアクセでも素敵に作ってくれるわ。」
「うんうん。悪いとか全然思わなくていいよっ！
でもさ茉優。こう見えてもは酷くないっ？」
「事実だもの。しょうがないわ。」
陽夏ちゃんと茉優ちゃんのやり取りに、
思わずふふっと笑みが溢れる。
「もう茉優ったら。後でケーキ奢らせるから！」
そう言った陽夏ちゃんは、
デンッと仁王立ち。そして。
「結成！ドレス完成させ隊！
せぇーのでー、 」
私と茉優ちゃんに、イタズラっぽい視線を送る。
わかるよね、って顔。
もちろんです！
「「『アイカーツ！』」」
私達のピタリと揃った声が、
傾きかけた夕日がさしこむ
プロダクションルームに響いた。
ラッキーアイテム
クラリネット
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアイドル
白百合 さくやちゃん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 67人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珠莉 - 茉凜さん» ///まりりん大好き〜！(ナニコレ) (2018年12月8日 19時) (
レス) id: 5f11a7c706 (このIDを非表示/違反報告)
茉凜 - 珠莉さん» ありがと〜！しゅりりん大好き〜。 (2018年12月8日 18時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
珠莉 - トーク小説は、更新したよ！もちろんやってもいいよ！ (2018年12月8日 14時) (レス) id: 5f11a7c706 (このIDを非表示/違反報告)
茉凜 - 珠莉さん» しゅりりん、ありがとう！また、トーク小説やってもらってもいいかな? (2018年12月8日 10時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
茉凜 - ふゆ。さん» ありがとう！合作も更新させてもらうね！ (2018年12月8日 10時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茉凜 x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Marinn4/
作成日時：2018年8月7日 11時
