生まれ変わったらクズでした…13

迷子の子ども ページ10

善逸side

なんでなんでなんで？！？

なんで俺、鬼になってんの！？

心臓を貫かれたと思ったんですけど！？！？

心臓貫かれて死んだと思ったんですけど！？

それに


兄貴を喰っっ

善逸
「お"え"ええええ"ええ"！！！」

吐けない

吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい

どうして

吐けない？

意識が戻ってからずっと腹が減ってる

我慢してるけど

獪岳(A)
「善逸、もうしばらくたったら元に戻れる
それまでは我慢しろ意地でも」

肩を掴んでくる兄貴が

善逸
「うまそう…………ハッ！！！
お、おれ…兄貴近寄るな！！」

今、俺は何て言った？？？？

うまそう…まだ足りない

足りない足りない足りない足りない足りない足りない

寄越せ寄越せ寄越せ寄越せ寄越せ寄越せ寄越せ寄越せ

寄越せ寄越せ寄越せ…やめろ！！

あんなに顔が真っ青なんだぞ！？！？

傷口だってぜんぜん治ってない

兄貴は平気そうに振る舞ってるけど

絶対、俺より辛いはずなんだ

やめろ、やめろよッ…涎なんか出るなよ！！！

ぐううう

腹も鳴るな！！

玄弥
「善逸？大丈夫そうか？」

俺に


俺に…

善逸
「俺にい"ぃいい"い"！！！！
近寄らないでくれよ"おおお"お"お！！！

……喰べたくない
喰べたくな"いよ"お"ッッ！！！
兄貴ぃいい！！」

カナエ
「善逸くん！！落ちつきなさ」

善逸
「うるっっせえ"ええ"え"え！！！
誰だよ！！アンタ誰だよ！！！
俺に近寄んないで！！喰べたくないんだ！！
誰も！！誰も！！
伊之助も玄弥もあっち行け！！行けよ！！
どうしてだよお"おお兄貴ぃいい"い！！！
助けッッ……助けてよッッ……嫌だ
いやだあああああいやだあああああ！！！」

愈史郎
「落ちつけこのタンポポ！！
獪岳、押さえるのを手伝え
出来る限り少量の……ああ！！クソ
お前と同じにするからとっとと
タンポポを大人しくさせろ！！」




獪岳(A)side

獪岳(A)
「言われなくてもそのつもりだ
ッッ……チッ、善逸！！
師範に何度も言われただろうが！！
取り乱すな！！
修行で習ったこと全部鬼になってすっぽ抜けたとか
言いやがったら叩きのめすぞ！！」

善逸
「う"え"ええ"え"ッ"ッ"…！！
じいちああああゃん！！！兄貴ぃいいい！！！」

駄目だぜんぜん聞いてない

少しくらい落ち着けねえのか！

何歳児だから泣きじゃくりやがって！

童磨
「まるで迷子の子どもだぜ
俺が助けてあげようか？獪岳？」

獪岳(A)
「要らねえ俺の弟だ
余計な世話だ」

理解出来る話→←真っ青を通り越して黒い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す