今度は手を取り合って ページ42
あ"つ"い"！！！
体全体が焼かれているみたいだ
苦しくて堪らない！！
善逸
「ぐうううう！！！！
止めろ！！止めろよ兄貴！！！
俺から離れろって！！退けよ！！」
もがく善逸を押さえ込む
頼むから大人しくしててくれ
お前まで死んだら師範が悲しむ
兄弟子の最期くらい格好つけさせろ
獪岳(A)
「ッッ……う"るぜえ"
黙ってろ、お前だけでも師範のところに」
善逸
「ふざけんな！！
じいちゃんのところに帰るなら
兄貴も一緒だろ！？
俺だけ帰ってどうするんだよ！？バカ兄貴！！！」
近くにあった仲間の羽織で覆ってはいるが
所々切れて大きく穴が空いている
太陽の光を誤魔化しているが
俺が消えたら善逸も無事ではすまされない
愈史郎は炭治郎が
珠世さんも誰かが庇ってくれているといいんだが
……クソ
もう、駄目か
体が半分近く崩れてきた
善逸はそれを見てるせいで放心気味だ
善逸
「い、いやだぁ……ッッ！！！！
ま"だ失い"た"く"な"い"！！いかないで！！
お"れ"を置いて"！！」
泣き虫で弱虫でへっぴり腰で
すぐに死ぬ死ぬ言うばかりの奴で
師範や俺に迷惑ばかりかけて
それでも
獪岳(A)
「……立派になった」
善逸
「ッッ…ﾋｸﾞ……え？」
獪岳(A)
「お前は俺と師範の誇りだ」
泣き虫が移っちまったじゃねえか
俺は今、笑えてるか？
……死にたくねえなあ
善逸side
両目から出る涙は
滝のように頬を伝って
止まらない
いかないで
おねがい
俺たちを置いて
いかないで
もう一度会えたんだ
今度は手を取り合って
じいちゃんと兄貴と俺と
炭治郎と
伊之助と
ねずこちゃんと
カナヲちゃんと
玄弥と
鬼殺隊の人たちと
皆生きてるんだよ
兄貴だけどこにいくんだよ！？
じいちゃんの待つ家に帰ろう
今度は皆で
帰ろうよ
善逸
「………………逝かないで」
小さく漏れた声
獪岳(A)
「ガ、キかよ
もうテメェ一人で、も歩いて帰れ…るだろ」
逝かないで
兄貴だけ、兄貴だけ居なくなるかよ
そんなのやだ
もうお仕舞いだと思ったとき
黒い影が
俺たちを包んだ
義勇
「……無事か！？」
行冥
「もっと身を縮めなさい
日に当たってしまうぞ」
しのぶ
「冨岡さんどう見ても無事ではないの分かりません？
獪岳遅れてごめんね
善逸君もよく堪えましたね
もう大丈夫ですよ」
頸だけになってしまった兄貴
再生は疲れてるのか遅いけど
善逸
「……あ"り"がと"う"
兄貴帰ろう…もう大丈夫だよ」
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ゆめのなか(プロフ) - 皆様、今で御愛読頂き誠にありがとうございました (2022年11月3日 22時) (
レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめのなか(プロフ) - 夢小説もついに完結しました(*^^*)え？終わってないだろ？いえいえ後は皆様のご想像にお任せの世界線ですとも(ﾟーﾟ*)｛ﾀﾌﾞﾝﾊｯﾋﾟｰｴﾝﾄﾞ (2022年11月3日 22時) (レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめのなか | 作成日時：2022年7月21日 23時
