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"死"も"感動"も ページ39

無惨side

死にたくない

それの何がいけない?

私の心臓は母親の腹の中で

何度も止まり

荼毘に付されようという際に

もがいてもがいて

私は産声を上げた

今さらながら思う"あの時"

私が赤子のような肉塊に身を包んだのは

"死"が

縁壱と相対した時より目の前に

来ていたからなのだと

あの時感じた"死"も"感動"も

私の中でまだ根付いている





…………竈門炭治郎

お前が私を"置いて行ったこと"も

何故だ

家族が居るからだ

何故だ

帰る場所が在るからだ

何故だ

差しのべる手が掴むからだ




……お前はいらない、炭治郎

獪岳(A)
「これで終わりだ!!」

コイツにしよう

お前なら誰も手を差しのべることはない

前回がそうだった

お前はお前に差しのべられたであろう

手を絶ち斬って此方につき

弟の手で殺された

私と共に生きよう





お前も私と同じだ

"死"を恐れるもの



獪岳(A)side

薄ら笑いをうかべる無惨の顔

なんだ?肉片になって逃げ回っていたのに

いきなり集まって人の姿になった

…………手を広げて待ち構えている

無惨
「フフフ、フハハハ!来い!来い!」

もともと狂ってるがもっと狂ったのかコイツ

無惨
「共に生きよう!!」

獪岳(A)
「嫌だね!!
弐ノ型 稲魂!!」

ザンザシュシュシュ

よし、あともう少し

善逸
「霹靂一閃・神速!!」

ドドドオン

!!

無惨
「チッ」

善逸
「背中がら空きにしないで!!」

トン、と自分の背中に善逸の背中が当たる

頼もしくなってたのか

獪岳(A)
「フゥー……お前に任せる」

守ってやらなくてもいいか

いつまでも側に居られるわけでもないしな

これぐらい許されても……



許されても?

善逸
「ッッ……!?!?わかった!!!!!」

獪岳(A)
「……チッ、うるせー」

そんなに嬉しいかよ

俺に認められて







もう少し

あと少し

ほんのちょっとが届かない

触手が増えてきている

時間がないんだ

皆もうとっくに限界は越えてる

善逸
「兄貴!!
俺に合わせて!!」



獪岳(A)
「ああそうかよ!!

雷ノ呼吸 六ノ型 電轟雷轟!!」

斬られた触手は再生に時間がかかるだろう

目につく限りのは全て断ち斬った

行け善逸

善逸
「シィイイ……


雷ノ呼吸 漆ノ型 火雷神!!」










無惨side

邪魔者が離れた

私の"肉塊"に惑わされて


これで


ドシュ

獪岳(A)
「ッッ…!?」

お前の中で私も共に生よう永遠に

悲痛な声が→←俺の方が強い



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ゆめのなか(プロフ) - 皆様、今で御愛読頂き誠にありがとうございました (2022年11月3日 22時) (レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめのなか(プロフ) - 夢小説もついに完結しました(*^^*)え?終わってないだろ?いえいえ後は皆様のご想像にお任せの世界線ですとも(゚ー゚*){タブンハッピーエンド (2022年11月3日 22時) (レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆめのなか | 作成日時:2022年7月21日 23時

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