お前だけでも ページ26
ズドドドド
獪岳(A)
「ぐっ!?ッッッッ!!ガハァ……」
吐き出した血が
顎に伝ってボタボタと落ちる
善逸
「あ……き!!!……にき!!!」
流石に防ぎきれなかった
体勢を崩した善逸を庇いながら……いけると思ったんだが
無理があったようだ
ッッ!?
獪岳(A)
「ヒッ……ッッぃいいい……があアあぁアア!?!?」
善逸side
善逸
「兄貴!!!」
何だよ何なんだよコレ!!!
苦しんで体を抱え込むようにする兄貴を
受け止めることしか出来ない
善逸
「し"の"ぶさ"ん"!!!
しのぶさん!!しのぶさん!!お願い助けッッ……」
しのぶ
「……ッッ」
………………駄目だ
今とかふざけるな
鎹鴉
「衝撃ニ備エヨ!コレヨリ地上ニ押シ出ス!」
ゴゴゴゴゴゴゴ
上がる
このまま本当に押し出される!?
獪岳(A)
「……カヒュッッ……ゥッッ……ゥッッ……ウえ」
駄目だ駄目だ駄目だ!!
どんどん血が!!兄貴の血が
それに何だよ!?
どんどん皮膚が焼けただれたみたいに
え?水疱みたいに膨れ上がって……弾け
獪岳(A)
「ィッッ………………」
震えが止まらない
俺のか??兄貴のか??
多分どっちもだ………………
無惨
「ッッ……百目鬼!!!チィ!!
童磨!!貴様!!」
白い烏
『細胞の破壊……
あ!そうだよ!面白そうなこと考えた!
地上に出たときに試してみよう!
愛し子地上で待ってるね!』
獪岳(A)
「……ゥ」
弾けた所から溶けてきてる……
善逸
「兄貴!!ほら!!喰べて!!」
口元に腕を近づけるけど
睨まれた
善逸
「ッッ……俺の肉なんて嫌だろうけどさ!?
だけど、だけど喰わなきゃ死んじゃうだろ!?
だから」
そんな目で見ないでくれ
頼むから喰べて
地上につく前に
コトリ……と落ちた
注射器…………もしかして
ガシッ
拾おうとしたが兄貴に腕を捕まれた
溶けかけているのにどこにそんな力があったのか
獪岳(A)
「ッッ……!!」
兄貴の反応で分かる
善逸
「……離せよ
これを使えば兄貴は助かるんだろ!?
どうしてとっとと使わなかったんだよ!!
……ざけんなよ!!ふざけるなよ!!」
獪岳(A)
「……」
善逸
「俺のために残してたんなら今すぐ兄貴に使う!!
さっさと死にかけてないで戦え!!俺と!!
皆を死なせたくないのは俺も一緒なんだからな!?!?」
獪岳(A)side
いいや……使わない
使わせるか
堪えてみせる絶対に
善逸、お前だけでも人間に戻す
12人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆめのなか(プロフ) - 皆様、今で御愛読頂き誠にありがとうございました (2022年11月3日 22時) (レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめのなか(プロフ) - 夢小説もついに完結しました(*^^*)え?終わってないだろ?いえいえ後は皆様のご想像にお任せの世界線ですとも(゚ー゚*){タブンハッピーエンド (2022年11月3日 22時) (レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆめのなか | 作成日時:2022年7月21日 23時