最愛 ページ23
獪岳(A)
「ッッ……稲魂！！」
無惨
「しつこい」
ズバッッ
ボドボト、ッッ……と斬り離した触手は
意味もなくまた無惨の元へ戻っていく
無惨を倒すには日の光が必要だ
だが、此処からどうやって地上に叩き出す？
もし上手く叩き出せたとして
後二時間……どう立ち回ればいい？
それにあのクソ神は殺せるのか
殺せたとしてこの世界はどうなる？
白い烏
『もし僕を殺してもすぐには消えないよ
ただ……』
獪岳(A)
「！！」
白い烏
『終わりに、徐々に近づいていく
君も世界もただそれだけさ』
しのぶside
まだ逝かせない！！
逝かせてたまるものか！！
しのぶ
「冨岡さん！！冨岡さん！！
聞こえますか、返事が出来ないなら
瞼を動かすなり、身体を揺らすなりしてみて下さい
冨岡さん…………？」
……どうして
ピクリとも動かないの？
真菰
「………義勇」
蜜璃
「……う、嘘でしょう……ゲホッ
と、みおかさん……へん、じしゲホゲホ！！」
しのぶ
「！駄目です貴女も重傷なんですよ」
こんな時、姉さんなら……！！
真菰
「そうだよ蜜璃
あまり動かない方がいい……
しのぶ……しのぶ？どうしたの？」
しのぶ
「…何でもなッッ……ガハッッ」
ボタタ…と血が落ちた
おかしい…………何だこの失血の仕方は
それに真菰さんも炭治郎くんもどうして
平気そうにしているの？
炭治郎
「しのぶさん？」
しのぶ
「……え？ああ、はい」
炭治郎
「大丈夫です」
しのぶ
「何が大丈夫で」
炭治郎
「義勇さんも甘露寺さんも大丈夫です
しのぶさんがいるから大丈夫です」
びっくりするほど真っ直ぐな目で言われた
だけど炭治郎くん
しのぶ
「ええ、そうですね」
先程から手の震えが止まらない
私がしっかりしなくては
もう失ってたまるか
あの日、愛しい両親が亡くなったあの日
絶望した
両親から医療の知識を教えて貰っていた
それでも私たちは命を留めきれなかった
最愛の命を
復讐をするのだと
鬼殺隊に入り、仲間と出会い
弟や妹ができて嬉しかった
獪岳、カナヲ貴方たちを守ってやりたかった
感覚がおかしいのはきっと
あの白い烏の攻撃をくらい過ぎたせい
分かっていてもこの症状に見合う薬を私は
今、二人分しか持ち合わせていない
しのぶ
「………絶対に死なせませんよ」
当たり前でしょ
自らを犠牲にしてでも死なせてたまるか
伊之助side
ん？あれは
伊之助
「カナヲじゃねえか！
オイ！こっちだ！」
カナヲ
「伊之助？」
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ゆめのなか(プロフ) - 皆様、今で御愛読頂き誠にありがとうございました (2022年11月3日 22時) (
レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめのなか(プロフ) - 夢小説もついに完結しました(*^^*)え？終わってないだろ？いえいえ後は皆様のご想像にお任せの世界線ですとも(ﾟーﾟ*)｛ﾀﾌﾞﾝﾊｯﾋﾟｰｴﾝﾄﾞ (2022年11月3日 22時) (レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめのなか | 作成日時：2022年7月21日 23時
