敵意でも同情でも ページ3
童磨
「獪岳
離れた方が良い
分かってるだろう?
鬼になってすぐは自我なんてない
今の君じゃあ喰われちゃうぜ」
獪岳(A)
「……違う」
善逸がそんなことするわけ
善逸
「……グルルルゥッッ……ガア!!!」
ダン
勢いよく押し倒された
獪岳(A)
「ッッ……う、目を覚ませバカ」
童磨
「だから言ったのに」
…………
獪岳(A)
「俺の時もこうだったのか……」
自我を保てなくて攻撃した
クソ
涎垂らして歯を剥き出しにするな
お前に喰われてやる訳にはいかねえんだよ
善逸
「ッッ……ガアアァアアア!!!」
ガブッッ
指に噛みつかれた
力が強すぎる
獪岳(A)
「イッッ……痛ェな
離せこのッッか、す……!!!!」
ダアン
壁に叩きつけたものの
早く離れねえと
噛みつかれた指はそのまま喰い千切られた
ッッ……治らない、いや、治りが遅い
善逸
「ッッ……ガウガ」
一心不乱に喰うほど腹へってンのかよ
ふざけんな此方は滅茶苦茶ッッ……痛ェんだが!?
童磨
「え、いいなあ」
百目鬼
「私たちも御相伴にあずかっても?」
獪岳(A)
「頭沸いてんのか?」
童磨side
……獪岳
手が震えてる
そんなに痛いのかな
それとも
童磨
「動揺して判断が鈍ってる?」
獪岳(A)
「ッッ……うるせえ
すぐにでもぶん殴って元に戻す
邪魔するだけなら黙ってろ!」
百目鬼
「……良いんですかあ?
獪岳様、喰べられちゃいますよお」
確かに
あれは俺たちに向けてきた感情と違う
敵意でも同情でも無い
童磨
「獪岳は人を喰べてない
そろそろ再生能力も限界に近い
そのまま戦ったら互角か喰われるかだ」
相手は理性の欠片もない
獪岳は理性があるが故に本気で攻撃が出来ない
獪岳(A)
「……ッッ……ぐ、こんな攻撃が当たるか」
善逸
「ガアアァアアアゥウウウ!!!」
獪岳(A)side
ガン
獪岳(A)
「ガハッッ……グアア!?」
壁に叩きつけられた
ガブリとそのまま頚に噛みつかれた
クソ!クソが!
刀さえ使えたら……………違う!!
刀なんか使ったら善逸を殺してしまう
善逸
「ヴゥッ…ゥウウウぐ……ごえ
グハッ」
童磨
「ごめんって言うなら
噛みつかないほうがいいぜ?」
パァン
善逸の顔が扇子で弾かれた
童磨が心配そうな顔で見つめてくる
童磨
「痛かったろう
大丈夫、俺が守って」
獪岳(A)
「……涎垂らしてる奴に説得力なんて皆無だ
後、助けるの遅い」
童磨
「再生に時間かかっちゃって」
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ゆめのなか(プロフ) - 皆様、今で御愛読頂き誠にありがとうございました (2022年11月3日 22時) (レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめのなか(プロフ) - 夢小説もついに完結しました(*^^*)え?終わってないだろ?いえいえ後は皆様のご想像にお任せの世界線ですとも(゚ー゚*){タブンハッピーエンド (2022年11月3日 22時) (レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆめのなか | 作成日時:2022年7月21日 23時