生まれ変わったらクズでした…13

冷たい ページ19

迎えに？

獪岳(A)
「何を言っている？」

白い烏
『待ちくたびれちゃってね？
さっさと君を殺して欲しかったのに
どうしてか死なないんだろ？ね？おかしいでしょ♪』

口調はいつも通りだ

ムカつく自称神のまま

だけど、なんだこの違和感は

白い烏
『君さえ死んじゃえば
また最初から始められるのにさ！
もちろん、此処じゃない世界で最初からあ！
え？次も最初からならこの世界で？
あーダメダメだって魂を引き剥がさないとでしょ？
魂が完全に溶け合ったら取り返しがつかないよ悲しい〜
他の誰かが溶け合おうが知ったことではないけど
君はだあめ！僕の愛し子なんだから！』

悪寒がする

冷や汗が止まらない

あの時だ

刀鍛冶の里で会った時の冷めた声

白い烏
『動かないで』

真菰
「獪岳！……けて！避けて！！」

蜜璃
「私が！絶対に守ッッ……キャアア！！」

ズガガガ……バキン

蜜璃さんの刀が粉々になった

どういう事だ？

避けるも何もアイツは動いてすらいないはずだ

それなのにどうして避けろと？

蜜璃さんも何故守ろうと……

無惨
「オイ、お前は此処の全てを捨てるつもりか
私もいるのに何が不満だ？」

白い烏
『綺麗なものや面白いものって好きでしょ？
魂も一緒だよ！ずーっと観ていたいなあって思うんだ！
でも此処だとちゃんと観て遊べないから
別の場所で楽しませて貰おうと思って！』

無邪気な声が頭に木霊する

此処だとちゃんと観て遊べない？

人を何だと思っていやがる

玩具じゃねえんだぞ！！

無惨
「一緒に遊ぼう……約束したよな？」

白い烏
『…………いいよ
なら君も連れてってあげる
ついでに力ももおーーーッッと強くして
きっと太陽以外君に敵わないさ
朝が来るまで誰も敵わないだから


早く殺しちゃおう？
それから遊ぼうまた一緒に』

無惨
「いいや、今から遊べばいい
別の世界に行くのなら誰も彼も鬼にしなくていい
お前と私どちらが多く殺せるか勝負しよう
さあ一緒に遊ぼう」

嘘だろ

まさか

白い烏
『いいよお？そう言うかもと思ってたし
じゃ、僕が無惨ちゃんよりいっぱい殺してるね？」

ゴトトトゴトン…ゴロゴロ

天井から大粒の血の雨が降ってきた

と、思った

それと目が合うまでは

炭治郎
「そ、んな…」

真菰
「…おかしいと思ってた
此処に来ている鬼殺隊員が少なすぎるから
けど予想と違う……まさか貴方に殺されてたなんてね」

…全部生首だ

苦悶の表情だどれだけ酷いことをされたんだ

獪岳(A)
「仇はとる」

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