迎え ページ18
飄々とした鬼side
殺す?
誰を?私たちを?
飄々とした鬼
「随分物騒な」
肥河
「だぜ!!出せ!…い、ますぐ
お前の弟を!ッッ…グハ」
バン
顔を思い切り踏みつけても足りない
出せ?あの子たちに何のようだ?
黒死牟みたいにあの子たちに危害を加えるつもりなら
容赦はしない
後悔しても足りないくらい絶望を味あわせてやる
飄々とした鬼
「酷いですね!
私が優しくとても優しく話かけていますのに
無視していきなり出せ!!とは?
しかも弟をですか?あの子たちに何か?
お休みの時間なんで私に要件をどうぞ!
因みに事と次第によっては殺します!
もう、ばっちりと!」
お館様
「…彼らは、それで良いのかい?
私たちを勝手に殺して君はッぐう!!」
ボキッ、と骨が砕けた
可笑しいな加減したのに…
其処らの子供より骨が脆いようだ
飄々とした鬼
「貴方に話かけていませんよ?
それとも会話に入りたくて割り込んで来たので?
アハハ可愛らしい方ですねえ?」
下らない
こんな者どもを気にかける必要があるか
どうせ、年月と共に老いて死ぬだけの者
放っておけばいい
わざわざ出向いて滅ぼさずとも勝手に時が来れば
自ずと滅びる
人とはそういうものだ
ずっと同じ思いが受け継がれて行くなど無いのだから
伝えた者とそれを受け取った者とで
その日その時その瞬間
その意味は変わる
大きくは変わらずとも同じ意味合いは決して持たない
その小さな差がいずれは大きな差となり
変化は訪れる
気長に待てないのがたまに傷なのが
無惨という男だ
千年近く生きてきたのだ
もう数千年待ても出来ないのか
そう言うところも面白い好ましい
無論、それ以上に好ましいのは
兄弟を生かしてくれたことだ
私の宝だ
父と母がくれて嬉しかった贈りものは
兄弟だけだ
名も名誉も要らない下らない
私の人生の光そのもの
だからこそ無惨お前が望むなら
飄々とした鬼
「兄弟の願いごと以外でなら
全て叶えて差し上げましょう…そう、全て
彼岸を遠くに押し返し
世界だってその手に
…ああ、すいません大きな独り言を
お恥ずかしい!それで何でしたっけ?」
獪岳(A)side
白い烏
『あの子が欲しい
あの子じゃ分からん♪
相談しようそうしよう♪
相談する必要あるのかな?
だって欲しい子はもう決まっているのに
ねえ獪岳?』
ぞわりと背筋に悪寒が走った
「逃げろ!!」
もう一人の自分にそう言われた気がした
獪岳(A)
「お前」
白い烏
『迎えに来たよ』
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ゆめのなか(プロフ) - 皆様、今で御愛読頂き誠にありがとうございました (2022年11月3日 22時) (レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめのなか(プロフ) - 夢小説もついに完結しました(*^^*)え?終わってないだろ?いえいえ後は皆様のご想像にお任せの世界線ですとも(゚ー゚*){タブンハッピーエンド (2022年11月3日 22時) (レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆめのなか | 作成日時:2022年7月21日 23時