生まれ変わったらクズでした…12 (ページ6)

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死合ページ6

義勇
「……真菰」

真菰
「義勇ひさしぶりだね
元気そうで……？
あれ……目が死んでる」

義勇
「死んでない」

真菰
「そう……
獪岳、あまり無理しないで
背中は私が守るよ」

トン

後ろに真菰の背中があたる

獪岳(A)
「……なら、安心だナ」

無一郞
「………さっさと終わらせよう
大怪我なの分かってる？無茶苦茶だよ本当に」

善逸
「お、おお、俺も！！！
兄貴と戦うから！！泥舟に乗ったつもりでいろよ！？！？」

イや、沈むの待ったなしだろその舟

天元
「泥舟だと？んな地味な舟じゃなくて
もっと派手なそう俺様のような舟にしろ！！」

筋肉は浮かねーンだよ筋肉バカ

義勇
「どちらも沈没船だろ」

獪岳(A)
「……ブッ、くく」

ダメだッッ……義勇

真顔で言うな笑いガ

黒死牟
「……余裕だな
月ノ呼吸」

！！

獪岳(A)
「待て無一郞！」

ガシッ

間に合った

無一郞
「霞ノ呼吸伍ノッッ……！！
なに、かいが」

猗窩座
「破壊殺滅式」

獪岳(A)
「雷ノ呼吸伍ノ型熱界雷」

ドドオオン

猗窩座
「ほお！
血鬼術がもう扱えるのか！
素晴らしい！素晴らしいぞ！獪岳！
やはり鬼となるに相応しい逸材だ！お前は！」

天元
「再生しないってのに元気だなアイツ」

黒死牟
「壱ノ型闇月・宵の宮」

真菰
「漆ノ型雫波紋突き」

ビィイイイン

真菰がアイツの技を弾いた

黒死牟
「…見極めるか」

真菰
「大切な弟の背中を任されてるから
これくらい出来て当然だよ」

黒死牟
「……大切か」

真菰
「私の弟は大切に思えるような子だよ
貴方の弟は違うみたいだけど」

黒死牟side

大切に思えるような子

神の寵児である縁壱は私にとっては

そのような存在ではなかった

大切にと思えるほど縁壱は弱くなかった

寧ろ私が縁壱に守られてばかり

どんなに強く有ろうと努力し積み上げようと

気付けば一瞬でさらに上を行く

手を伸ばせば届く距離に居たが

その手が届くことはもう一生したって無いのだ

あの日あの時お前の命の灯火が消えた

あの瞬間から私はお前に挑む機会すら失くした

鬼となり時の流れすら超越した筈だった

であるなら何故、何故こんなにも

居なくなれと望んだ筈だ

この手で斬り捨てた筈だ

私はお前が嫌いだ

私が越えるべきお前は何故居ない？

黒死牟
「…退け……お前の弟と死合がしたい」

真菰
「退くわけないでしょ
大切だってさっき言ったの聞こえてなかった？
私を倒してみなよ戦えるかは別として」