生まれ変わったらクズでした…12 (ページ50)

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可哀想な子ページ50

飄々とした鬼side

……

起きないで

兄さん

「お前が死ぬくらいなら私が殺す」

それなら

約束して

あの子は殺さないで

可哀想な子だ

きっと

俺と同じくらい……それ以上に苦しむ

可哀想な子なんだ

お願い兄さん

飄々とした鬼
「ゲホ………………」

黒死牟
「そのまま頚を斬り落とす」

猫鬼
「最後の言葉を聞いてやろう！」

頭に乗せられた脚を退かそうにも

もう

黒死牟
「……それでは」

バキィイイイン

飄々とした鬼
「……随分、私の可愛い弟を虐めてくれたようだ」

そんなに

力強く腕を振ったわけでもないのに

大分脆い刀だな

あれは持つ意味があるのか？

飄々とした鬼
「こんな切れ味もない刀を使って
さぞ痛かっただろうに！
侍と言っても名ばかりなんてすかね？
それとも私に殺して欲しくてわざと？」

…

…

…

つまらない

こんなのに負けたのか

黒死牟
「……、…何故殺さない」

飄々とした鬼
「……貴方さあ
その雑魚に絆されてるんだねえ
ずうっっっっと守って健気って言うか
家族でもない奴に何向きになってんですか？
私の弟を虐めてその雑魚には優しい
酷い人です全く」

猫鬼
「……こ、ぅ…いおうさま」

飄々とした鬼
「それともコレって家族の代わり？代替品？
そんなに愛してたんなら離さなきゃ良かったんです
弟を越えたくて？
ハッ！なんてばっからしい理由でしょうか？
全てが全てにおいて完璧超人など居ないというのに
貴方……哀れですね」

黒死牟
「何が言いたい？」

飄々とした鬼
「…………救い用のない馬鹿だな」

バギャ…

足下にしてたのの脳味噌がその辺に

ぶち巻かれた

猫鬼
「ッッ……、！」

飄々とした鬼
「まだ生きてますよ？
さ、助けてあげたらどうでしょう？
息子さんの代わりですもんね？」

黒死牟
「貴様！！」

肉片を拾い上げようとする

手をぐりぐりと踏み

それに止めをさした

飄々とした鬼
「弱いのはあの御方もいらないでしょう？
……まあ、生きていてもそのまま戻ったら
もっと惨たらしく死んだでしょうし
どうぞ感謝してくださいよ黒死牟様？」

黒死牟
「勝手は許されない」

飄々とした鬼
「どうして？
録に柱一人殺せない能無し共に
言われたくありませんね？

あ、そうだ
獪岳様の居場所知りません？
弟にお願いされちゃって」

黒死牟
「話すことなどない」

飄々とした鬼
「そうですか
早く見つけて洗脳でもしないと
弟に悪影響ばかり、でもお友達っぽいですし
側にくらいは置いてあげますよ」