それでいて ページ36
追撃するか…
ガシッ
獪岳(A)
「……！ぜ、ん逸」
善逸
「兄貴待って」
天元
「お前ら来てたのかよ
とっと加勢しに」
有一��
「獪岳！無一��のこと診て！速く！！
無一��、大丈夫だ絶対！俺も獪岳もついてるからな」
無一��……！
善逸
「行って、たぶんアイツは大丈夫だから
兄貴は無一��君診て来てあげなよ」
獪岳(A)
「……ああ、じゃあ背中は天元と有一��に任せる」
天元
「任せとけ」
有一��
「俺一人で十分だけど」
早く手当てしてやらないとな
善逸
「…………そこは俺じゃねえのかよ」
獪岳(A)
「ほざけ」
この中で一番弱い奴に任せるか
相手は上弦だぞ
猗窩座side
俺の幸せは
この手から零れ落ちて行く
どんなに努力し守ろうとも
僅かな隙間がそれを許してはくれない
零れ落ちて行く
俺の元から
まるで最初から無かったみたいに
地に落ちて消えて行く
足りなかった
もっと
もっともっともっと強くならなければ
恋雪
「狛治さん」
弱い奴は嫌いだ
弱い奴は正々堂々やりあわず
井戸に毒を入れる
醜い
弱い奴は辛抱が足りない
すぐに自暴自棄になる
"守る拳"で
守る……拳で……
人を殺した
俺は
恋雪
「もういいの……もういいのよ」
師範の大切な素流を血塗れにした
親父の遺言を守れなかった
あなたを守れなかった
俺は俺が嫌いだ弱い俺が嫌いだ
俺が一番殺したかったのは
俺自身だった
善逸side
ドガガガガガガガガガガガ
天元
「何！？」
有一��
「どういうつもりだ」
自分で自分の体を攻撃したやっぱり
兄貴を止めた時
どんどん音が変わっていった
"戦いたい強くなりたい"
"何か大切な思い出"
"後悔と自責"
音が変わって行くにつれて
さっきの攻撃の時
ほんの一瞬兄貴をみたコイツは
"感謝"
していた
善逸
「……はやく逝ってあげなよ
アンタずっと我慢して強くなって
それで」
ずっと一人で生きて居たいの？
鬼になってまで
ずっとこれからそれでいいの？
苦しいよ悲しいよ寂しいよ
お互いに相容れないままずっと
永遠に近い時間それで本当に後悔しない？
善逸
「待たせてるなら逝けよ
師範や親父さん……恋雪さん待ってるんでしょ」
本当に小さく呟いた言葉が
俺には聞こえた
猗窩座
「！！！」
戻りかけていた体がゆっくり崩壊し始めた
おめでとうちゃんと迎えに来たんだね
……とっても悲しいし幸せな音
善逸
「…」
俺は残酷だ
それでいて兄貴は死んでほしくないなんて
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ゆめのなか(プロフ) - 生まれ変わったらクズでした…13が出ました良かったら続きをご覧下さい( ﾉ^ω^)ﾉ (2022年7月22日 0時) (
レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめのなか | 作成日時：2022年4月12日 21時
