生まれ変わったらクズでした…12 (ページ16)

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千年ページ16

肥河side

鬼に初めて会ったあの時

『分かっているね』

声が聞こえてきた

『君は僕だ
望みを叶えておくれ僕の望みを』

獪岳

君ならどうした？

『愛し子を……しておくれ』

獪岳(A)side

錆兎
「獪岳、本当に大丈夫か？」

獪岳(A)
「ああ！それよりもとっとと加勢に行かねえと
錆兎はどうするんだ？」

錆兎
「神崎にねずこと鱗滝さんを任せて
俺も加勢に行く獪岳、無惨の所に行くぞ」

愈史郞
「無惨を倒せば他の鬼は
それで死ぬだろうからな
わざわざ戻って上弦や下弦の相手をするより
現実的だ」

無惨side

お館様
「ついに私の元に来た鬼舞辻無惨
我が一族が鬼殺隊が千年追い続けた鬼
君は来ると思っていた必ず」

無惨
「……私は心底興醒めしたよ産屋敷
身の程も弁えず千年にも渡り
私の邪魔ばかりしてきた
同じ血が通っているは思えぬ浅はかさ
何故逃げずに其処に居る？」

お館様
「ッッ……！！
君は知っていたんだね
それとも彼が教えてくれたのかい？
白い鴉……いや自称神様とやらに」

無惨
「忌々しい奴の話をするな
産屋敷、お前は覚えていないだろうが
もう一度が繰り返され私は機会を得た
記憶はそのままに
それがお前と私の違いだ
死して尚相容れぬと知った」

絶え間ない痛み

苦しいともがけども前のように

体は弱い

私が何をした？

時間は戻されあの時のまま

死が手招く

暖かな日差しを怨めしく思う

其処に在れども私にとっては其処に在らず

千年をもう一度

縁壱を亡き者にしようとすれば邪魔ばかりのクソ鴉

無理なら勧誘をと黒死牟を行かせれば

私怨と言う名の決闘が始まる

若干の差異が存在するのは

私の心情

ただ少しの差異が急激に大きくなったのは

『愛し子』

が出てきたせいだとでも言うのか

以前より強い者たちが集まった

お館様
「……同感だ
私たちは相容れないだろう
例え何度繰り返されようと
君が君しか愛せないままならきっと」

無惨
「結構なことだ
人は自分しか愛せぬ生き物だろう
馬鹿馬鹿しい」

不愉快なのが

鳴女を失った、百目鬼がいれば無限城は維持できる

獪岳とか言うあのクソ鴉の愛し子は何処だ

途中から糸の切れた人形みたいに

居場所が分からなくなった

絶対に此方に引き込む

あのクソ鴉を脅せば

万が一が起きてもちゃんと言い聞かせて

繰り返せばいい

たまに忘れてしまうのが傷だ

厄介な