生まれ変わったらクズでした…12 (ページ1)

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最後まで一緒にページ1

お館様
「……獪岳
どうかこれから生き残る皆と
共に穏やかな人生を過ごしておくれ」

獪岳(A)
「何言ってんだ」

どうしてそんな顔して

そんな意味不明なことを

珠世
「いくのですね
愈史郎、後の事は任せます
……獪岳、私たちが今からすることは
貴方にとって到底理解出来ないでしょう」

ギュッ

はっと珠世さんの服の裾を掴んだ

そのまま二人にもう会えない

そんな悪寒がして……杞憂であってくれ

獪岳(A)
「珠、世さ」

珠世
「……ありがとう
貴方たちに出会えたこと
私にとってどれたけ救われたか分かりません
どうか生き残って」

獪岳(A)
「珠世さん！！」

ガシッ

！？愈史郎！？！？

愈史郎
「……」

獪岳(A)
「愈史郎！な、にすんだ！
離せ、珠世さん！！愈史郎はな、せって」

愈史郎
「…………」

珠世
「……さようなら」

……

……

……

獪岳(A)
「どうして邪魔した」

愈史郎
「黙れ」

獪岳(A)
「お前は珠世さんのこと」

愈史郎
「……黙れ」

獪岳(A)
「……だったら眼ぇ反らさずに俺に言ってみろ！！
今にも泣き出しそうな面しやがってちゃんと答えろ！！
お前はあんな顔させてそれで終わりか！？」

愈史郎
「………………黙れ
……俺だって珠世様にお前のことを
頼まれてなきゃ一緒に
最後まで一緒に居たかった
あの人の側に……ッ」

最後……だと？

目の前で泣く愈史郎が嘘を言ってるようには

見えない……そもそもそんな冗談死んでも言わない奴だ

獪岳(A)
「……ッッふざけんな」

ここまできて答えがそれか

死んだって皆の支えが壊れるだけだ

これで最後じゃなかったら？

鬼舞辻が逃げ延びたら？

しのぶ
「……獪岳、貴方に何が出来るの？
傷だらけで今だって立ち上がろうとして
起き上がれていないじゃない
お館様たちにも考えがあって」

獪岳(A)
「考えって？」

しのぶ
「それは……」

見るからに口ごもった

獪岳(A)
「知らねぇのかよ」

猫鬼
「ふむふむ！
何やら困ったことができたのか？」

獪岳(A)
「実は……」

……ッッ隣に居る

いつの間に入ってき

ガシッ

炭治郎
「獪岳兄ちゃん！？
獪岳兄ちゃんから離れろ！！
水ノ呼吸壱ノ型水面斬ッッ……」

猫鬼
「駄目だ！
そのまま技を出したら獪岳ごと斬ってしまうぞ！
俺は鬼だから死なないが！獪岳は死ぬ！
斬りたいなら斬ってみろ！」

ッッ力が強い離れないぞコイツ

炭治郎
「待てこの卑怯者！！
獪岳兄ちゃん！！」