"無限の力"に ページ36
ジャコジャコ
鉄穴森
「……」
凄い真剣に無一��の刀を
研いでる
獪岳(A)
「鉄穴森さん、その……刀のことなんだが」
鉄穴森
「…………」
暫く待ってるがずっと刀に向きあっている
炭治郎たちと一緒に温泉に行くつもり
だったが有一��が無一��の刀を打った
刀鍛冶に会いたいと言って聞かなかった
有一��
「……この人？」
獪岳(A)
「今はな」
有一��
「え、今は？」
獪岳(A)
「無一��の最初の刀を作った
鉄井戸さんは心臓の病気で亡くなったんだ」
「儂は心配だよあの坊やが
誰が分かってくれようかあの坊やのことを
どれだけ手一杯か
どれだけ限り限りと余裕がないか
お前さんが分かってくれているのが
坊やにとってどれだけ救いか
だが分かってくれているのが
お前さんや儂くらいなのも事実
儂は……もう
お前さんあの坊やのことをよろしく頼む」
鉄井戸さんに始めて会ったとき
いきなりこの話をされた時は驚いた
確かにあの時の無一��は
傷だらけの心を無理矢理押し込めて
戦っていた気がする
獪岳(A)
「ずっと無一��のことを心配してたな」
有一��
「……そう」
…
…
…
不思議な光景だな
有一��のことだ
ずっと鉄穴森さんを見ている
鉄穴森
「……、！獪岳殿いったい
いつか、ら…無一��殿！？刀は」
あ、これずっと気づいてなかったな
有一��
「俺は無一��じゃない
俺は有一��、俺たち双子なんだ」
鉄穴森
「え、ええ！？
そ、そうなのですか！？」
有一��
「うん、そう鉄穴森さん」
鉄穴森
「はい、有一��殿」
有一��
「お願いがあるんだ」
有一��side
鉄穴森
「お、お願いですか？」
そんな慌てないでよ
無茶苦茶なこと言うつもりなんてない
ただ
有一��
「鉄井戸さんのお墓が何処にあるか
教えてくれる？」
鉄穴森
「え、鉄井戸さんのお墓ですか？」
有一��
「知らない？」
鉄穴森
「知っていますが…何故？」
有一��
「俺の弟を守ってくれた
刀を打ってくれた人に
一言お礼くらい言うのが筋だと思うから」
鉄穴森
「！そうですか分かりました」
有一��
「それと」
鉄穴森
「それと？」
鉄穴森さんに近づいて頭を下げた
鉄穴森
「ゆ、有一��殿！？」
獪岳(A)
「有一��…」
有一��
「無一��をこれから守ってくれる
貴方にもお礼を言わせて欲しい
俺の弟の刀を打ってくれてありがとうございます
どうか俺の弟をよろしくお願いします」
貴方が打った刀が無一��の力になる
無一��の"無"は"無限"
"無限の力"に
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作者名：ゆめのなか | 作成日時：2021年6月13日 21時
