何故嫌いになる ページ31
久々の再会だ
鱗滝さんも真菰も錆兎も
お互いに話したいことがいっぱいあるだろう
獪岳(A)
「炭治郎、少し相談にのってほしいことがある
悪いが鱗滝さんは真菰と錆兎と隣の部屋で
待って……!?」
ガシッ
鱗滝さんに腕を捕まれた
鱗滝
「相談なら皆にすればいい、そうだろう?
錆兎、真菰」
錆兎
「……え?あ、ああそうですね」
真菰
「……獪岳、
相談聞かせて私たち……ッッ」
ツゥ…
言葉がつっかえて出てこないのか
真菰の頬には涙が伝っていた
炭治郎
「え"ッッま"、真菰!!」
獪岳(A)
「お"お"お???
な、泣くな!よ、よ、よーしよし??
怖くねぇからな!???」
ポンポン
どどど、どうすんだこれ!?
とりあえず真菰の背中ポンポンしてるけど
な、泣き止め……!泣き止めぇー……!
錆兎
「……ま、ッッこ、も……うろ……くッ」
さ、錆兎ーー!?
お前まで泣くのはちょっ、まッッ
ポンポン、錆兎もやっておくか???
獪岳(A)
「錆兎、ほら、大丈夫だから??な?
ちゃんと皆居るぞ??」
ポンポン
炭治郎
「うッッぐう……!!よ"、よ"がっだな!!
ヴだり"ども"!!!!」
炭治郎まで!?
待て、待て待て待て!
獪岳(A)
「炭治郎、落ちつけ
嬉しいのに泣いてちゃ……ッッいけねえだろ?」
ポンポン
ポンポン追いつかねえ追いつねえから!!
鱗滝
「…ッッ」
鱗滝さん静かに泣いてる!?
ポンポン
獪岳(A)
「…ッあの、だいじょ…うッッ!?」
炭治郎side
ガシィッ
獪岳兄ちゃんを皆で抱きしめていた
獪岳兄ちゃん本人は気づいてないみたいだけど
真菰を慰めてる時点で目に涙が浮かんでいたし
錆兎を慰めた時点でもう涙が勝手に流れてた
嬉しいのに嬉しくて仕方ないのに
溢れてくる感情に体が追いつかないみたいだ
獪岳兄ちゃんずっと、ずっと
鱗滝さんに真菰と錆兎が生きてることを
隠していることに苦しんでた
真菰も錆兎もずっと鱗滝さんに会いたがってた
よかった!!本当に
獪岳(A)
「う、鱗滝さんまでどうし、ッッ」
鱗滝
「…ありがとう
獪岳、お前が頑張ったから今
こうして二人と語り合うことが出来る」
錆兎
「…獪岳」
真菰
「……獪岳、ッッ」
炭治郎
「獪岳兄ちゃああん!!」
獪岳(A)
「……なッッッんだよ!!
ふつう、怒って、きら、嫌いになんだ、ろ!?
お…れのことなんッッてぇ……うぐッッ」
鱗滝
「…隠していたのは必要なことだった
何故嫌いになる必要がある?」
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作者名:ゆめのなか | 作成日時:2021年6月13日 21時