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山の上に ページ16

伊之助
「ああ!
親分に任せろ!!」

蝶文様ひよこ
「……本当に、任せますよ
漆様!晩刻がきます
始めましょう」

晩刻……って何時だった

爛れひよこ
「そうだね
皆、始めよう
カイ君たちは今から私たちに構わず
山の上にある鳥居を抜けるんだ
決して振り向くことは許されない
覚えておくといい」

振り向くようなことが起きんのか

獪岳(A)
「振り向いたらどうなるんだ」

爛れひよこ
「逢魔時……これ以上は支障がでるから
秘密だよ」

いっぱいひよこの鬼から追いかけられたのに

逢魔時?これ以上増えるってか

いや、待てその前に

此処では昼間の時間だったのか?

今から夕方?

だんだん暗くなるとか此処ではヤバい

白黒だから夜がきたら黒一色になるじゃねーか!

獪岳(A)
「誰そ、彼?どころじゃねーわ!」

何が何処にあるのかすら分からなくなる!

善逸
「兄貴が壊れた!!
その誰そ、彼?って何!?
ちょっ馬鹿にしたような目で見ないでよォ!!
炭治郎ぉお!意味分かるか」

炭治郎
「すまない!分からない!
伊之助!知ってるか!」

善逸
「え、あ、いや炭治郎、伊之助に聞いたって」

伊之助
「そこにいる彼は誰だろう
良く分からない……だ!」

カナエ
「すごいわ!あってるわよ!」

真菰
「あれ、此処どこ?」

煉獄
「よもやよもや!
姿が!元に戻っている!」

錆兎
「これは……一体」

!!え、この状況で戻

童磨
「あれ?俺は?」

童磨は戻って……ないな

子どものままに見える

爛れひよこ
「邪魔すると分かってるのに
元に戻すと思うのかい?
彼らは私たちの希望だ
君の相手は全力を尽くす私たち全員で
カイ、行きなさい君たちを待ってる子たちが
そろそろ限界かもしれない」

獪岳(A)
「……恩に着る
皆、山の上にある鳥居を抜けろ!
絶対、振り返るな!
真菰!話は後で説明する
今は納得出来なくても気にしないでく」

真菰
「…分かった
獪岳を信じる納得はしてないけど
錆兎も炭治郎も真面に説明出来そうにないから」

獪岳(A)
「はっ?」

錆兎も?

錆兎
「真菰!説明は……じ、時間がないので
省略するがとりあえず山の上にある鳥居を全力で
くぐれ!以上だ!」

真菰
「ほら、獪岳と同じことしか言ってない」

炭治郎
「ま、まま真菰!良かっ良かった!
錆兎も煉獄さんもカナエさんも元に戻って!」

カナエ
「あらあら、泣き虫さんね」

煉獄
「竈門少年!落ちつくんだ!」

ねずこ
「むー!」

真菰
「ね?」

獪岳(A)
「…」

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作者名:ゆめのなか | 作成日時:2021年6月13日 21時

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