選択肢 ページ14
爛れひよこ
「弐、
皆の意見は参考になったかい
君はどうしたい?教えておくれ」
蝶文様ひよこ
「…私に選択肢など
最初からないではありませんか漆様
皆、もう既に決めていた私一匹覗いて…」
爛れひよこ
「違うよ
選択肢は無数にある
今この時に君以外の者たちが
同じ選択をしただけだ
皆がどう思ってその選択を選んだかは知らない
ただ、私は」
蝶文様ひよこ
「漆様は?」
爛れひよこ
「託したい、と思った
此処は哀しい途方もなく
色がなく時間は動き出そうとはしない
知っていたかい?
彼処にある葉についた水滴は落ちもしないし
乾きもしないそのままだ
私たちを創った鬼の子は
時が其処で止まったのだと思う」
説得……してくれてんだよな……
あの鬼は本当にどうしたいんだ
弟と兄で考えが全く逆なのか?
『悪い鬼じゃないよ』……か
それはお前だけで
肝心のお前の兄は悪い鬼じゃねーか
童磨
「へえ、優しいことも言えるんだね!
でも、それと獪岳たちと何も関係ないじゃないか
邪魔しないでほしいなあ
じゃないと」
獪岳(A)
「童磨、余所見するとはナメられたもんだな!
雷ノ呼吸 伍ノ型 熱界雷」
童磨
「!ナメたつもりはないけど 蔓蓮華」
ガシャッカシャアン
!!四方八方から蓮を模した蔓だと
童磨
「流石に獪岳でも全部斬るのは
難しかったかな?」
獪岳(A)
「ハッ何言ってやがるこんなのッッ!?」
ビュン
しまった!!
足元に一つ絡み付いてたのか!!
童磨の所に引きずられる
童磨
「死なない程度に凍らせようかな
大丈夫!あの御方の所に行けば腐ってても
鬼になれば元に戻れるから心配ないぜ!」
獪岳(A)
「しつけェんだよ!!
雷ノ呼吸 参ノ型 聚蚊成雷」
童磨
「危ないなあ 散り蓮華」
ガシャアッ
死なない程度に凍らせようかな?
腐ってても大丈夫鬼になれば元に戻れるから?
心配ないぜ?馬鹿なのか!!
獪岳(A)
「イカれてんのかテメェ」
童磨
「酷い言いようだ傷ついたよ」
マジ、コイツサイコパスぅうう
お前だけ無限城とやらに帰ってどうぞ
善逸
「お前ッッ今、兄貴殺すつもりだったろ!!」
童磨
「?殺さないよ
ただ、心臓を動かなくなる手前くらいまでに
凍らせようとしただけだぜ?」
善逸
「ッッッッふざ、けんなッッ!!!!」
善逸!!
獪岳(A)
「来るなっつったよな!!!」
ねずこ
「ムゥー!!!」
ガシッ
善逸
「!!放してねずこちゃん!!
アイツ、斬ってくるッッ!!」
18人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆめのなか | 作成日時:2021年6月13日 21時