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真似事 ページ12

白黒ひよこ
「……なん、だ
僕だけ…だと思ってたのに
意外だね」

!?

獪岳(A)
「オイ!大丈夫か
お前、白黒のひよこだよな?」

黒いひよこと同じに見える

全身黒色に近い

黒いひよこ
「いち!……ねてろ」

水玉ひよこ
「肆の言う通り寝てな!
それ以上無理し過ぎると本当に死ぬぜ
ちゃんと帰してやりたいんだろ
此処で出来なくなったら地味過ぎってもんだ」

蝶文様ひよこ
「玖さん!」

白いひよこ
「ぴ、ピヨピヨ!弐ちゃんあのね
私は助けたいわ!
死なせたくないの!もう誰も!」

縞々ひよこ
「……ニ、俺はハチが決めたなら
ただそれに勝手に次いで逝くつもりだ
先代を気にし過ぎて肝心のお前はどうしたい?
お前自身が決めるべきことだ
大切な仲間の願いであれ、
身内の信念であれ、
最後に決断を下すのは己だ
誰かのためなどと言い訳に使うなよ」

蝶文様ひよこ
「伍さん貴方まで!」

風車ひよこ
「…弐、」

蝶文様ひよこ
「私、私は!……姉さん!!私は!」

泣きながら地面に伏したひよこは

哀愁さえ感じる

カナエ
「いたいの?だいじょうぶ?」

伊之助
「泣いてんのか?
ほれ、コレやるピカピカのドングリだ!
泣き止め!」

俺たちのために

もがき苦しむ姿はしのぶさんと酷く重なる

心が死んでしまったのかと心配するほど

目が以前とは違うから

蝶文様ひよこ
「……ドングリ?…………ありがとう伊之助くん……
陸さん…は、どうなさいますか」

風車ひよこ
「……俺たちァ
感情なんて厄介なモノ練り込まれて
作られた生き物だからなァ
こんな糞みてェな遊び考えた奴を
自分で刻めねェのが癪に障んだが
…………今まで見てきた奴より
本気で向き合ってくれんだろカイ?」

獪岳(A)
「……望み通りソイツを刻んでやる
なんなら指切りでもするか」

火炎文ひよこ
「ピ!止めておけ!
指切りなどしなくとも!
君たちなら果たしてくれると信じる!」

爛れひよこ
「…さて、弐と鬼の子よ
君たちの答えは」

蝶文様ひよこ
「……私は」

童磨
「それは俺に聞いてるのかい?
うーん、君たちなんか前と違う気がするけど
もう、人の真似事なんてしなくて良いぜ!
さっさと無限城に行こうじゃないか
あの御方をお待たせするもんじゃない」

爛れひよこ
「……真似事ね
私は君の方がその言葉は相応しいと思うよ」

童磨
「意地悪だアイツにそっくりだね君」

爛れひよこ
「そうかい?
私は似て非なる存在だと認識している
感情を持たぬ鬼の子よ決断は皆の相違で決める」

何処に配慮してんだ何処に→←答えはもう決まっている



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作者名:ゆめのなか | 作成日時:2021年6月13日 21時

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