生まれ変わったらクズでした…７

さっさと ページ34

炭治郎side

鯉夏
「もう支度はいいから
ご飯を食べておいで」

女の子
「はーい」

よし！言うぞ

炭治郎
「鯉夏さん
不躾に申し訳ありません
俺たちは"ときと屋"を出ます」

錆兎
「世話になった間の食事代などを
旦那に渡してほしい」

鯉夏
「炭ちゃん…錆ちゃん…その格好は」

そうだよな

いきなり男の格好してきたら驚くだろう

炭治郎
「訳あって女性の姿でしたが
俺たちは男なんです」

鯉夏
「あ、それは知ってるわ
見ればわかるし…声も」

炭治郎・錆兎
「「……えっ？」」

鯉夏
「炭ちゃんが男の子だっていうのは
最初からわかってたの
錆ちゃんだって女将さんに
男の人だと何故バレないのか不思議だったし
二人とも
何してるのかなって思ってはいたんだけど……」

炭治郎
「まさかバレていたとは」

錆兎
「確かになんでバレてなかったんだ」

鯉夏
「事情があるのよね？
須磨ちゃんを心配してたのは本当よね？」

炭治郎
「はい！それは勿論です
嘘ではありません」

錆兎
「いなくなった人たちは必ず助け出す」

鯉夏
「…ありがとう少し安心できたわ
私ね…明日にはこの街を出て行くのよ」

炭治郎
「そうなんですか！！
それは嬉しいことですね」

鯉夏
「こんな私でも奥さんにしてくれる人がいて
…今、本当に幸せなの
でも…だからこそ残していく皆のことが心配で
たまらなかった
嫌な感じのする出来事があっても
私には調べる術すらない…」

炭治郎
「それは当然ですどうか気にしないで
笑顔でいてください」

鯉夏
「…私は
あなたたちにもいなくなってほしくないのよ
炭ちゃん…錆ちゃん」

炭治郎
「！…」

ペコ

錆兎
「…世話になった」


錆兎side

嫌な予感がする

炭治郎
「錆兎？早く行かないと陽が」

錆兎
「…鯉夏の所に忘れものをした
先に合流しておけ」

ビュン

炭治郎
「！さ、錆兎！？」

…

…

…

鯉夏
「何か忘れ物？」

堕鬼
「そうよ忘れないように喰っておかなきゃ
アンタは今夜しかいないんだから
ねぇ鯉夏」

鯉夏
「！！」

間に合ったようだな

ブツゥン

堕鬼
「私の帯を切ったわね！鬼狩り
来たのね、そう何人いるの？
一人は黄色い頭の醜いガキでしょう
もう一人は可愛い私の弟になる
黒髪で勾玉が良く似合う目がお気に入りね」

錆兎
「鯉夏、逃げろ」

堕鬼
「柱は来てる？もうすぐ来る？
それともアンタが柱なのかしら？
何にしろ早く片づけて獪子のとこに行きたいの
弟にするんだから…さっさと死んでよね」

錆兎
「！！…なんだと」

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