生まれ変わったらクズでした……４

イヤな音 ページ7

善逸
「……う、うそ」

獪岳(A)
「いや、嘘じゃねぇよ！
て言うか、ほら、早く行くぞ！」

桑島
「そうじゃぞ」

……飯、作り過ぎちゃったどうしよ

善逸
「あ、うん！！ご飯食べる！」

桑島
「善逸、戸を開けっ放しにするなよ？
ちゃんと閉めなさい」

善逸
「……え？あ、忘れてた！！
えへへ、ごめんごめん」

……

……

……おかしい

あれから善逸がずっと顔を見てくる

ここ数日、いつも

獪岳(A)
「……おい、俺の顔に何かついてんのか？」

善逸
「え？ううん！！ついてない！！」

……の繰り返し

あ"あ"あぁあぁぁぁ！！もう！！

頼むから、何なの！？

理由教えて善逸！！


桑島side

……今日も仲良く修行してるのぉ

獪岳は、善逸の面倒をよく見てくれている

最終選抜の合格祝い……善逸は、大層気に入った

みたいじゃし……少し、いや、かなり

気持ち悪いくらいニヤニヤしておるが……

獪岳……気づいているのか？

ずっと、お前と自分の首元を見ては

ニヤニヤしてる善逸に……

お揃いとは、そんなに良いものなのか

桑島
「…お揃いか、いいのぅ
ワシもしたいものだ」

善逸side

ー最終選抜から二週間後ー

俺の刀

どんな色に染まるんだろ？

やっぱり、黄色かな？雷の呼吸だし！！

…でも、兄貴とお揃いだったら

もっと嬉しいけど！！

お揃いだなんて仲良しの兄弟みたいだろ？

いや、実際、俺と兄貴は仲良しなんだけどさ！

ほら、ステキだと思わない？

桑島
「ほれ、どうしたんじゃ？」

善逸
「う、うん」

…！黄色、になったけど……これ

獪岳(A)
「…！その模様、お揃いだな」

善逸
「っしゃ！！やったぁあ！！」

お揃い！お揃い！！なんてステキ！！

嬉しいなぁ！！

桑島
「…！そ、そんなに良いものなのかお揃いとは」

善逸
「うん！！お揃いステキ！！
じいちゃんもお揃いしよ！！」

獪岳(A)
「？、何言ってんだ善逸
師範とお揃いだろ、ほら、服」

あ！そうだよ！

善逸
「そうだね兄貴！！じいちゃん、
俺らお揃いだよ！」

桑島
「…！そ、そうだな」

…幸せ過ぎて何だろう

俺、夢見てるのかな

…ゆめ、夢か

いや、これが夢だと困る

だって、

「なぜお前はここにいるんだ！！
なぜお前はここにしがみつく！！」

聞こえる、聞こえるんだ…暗闇の向こうから

兄貴の声が…でも兄貴じゃない

あんたは誰？

いつも途中で目を覚ます

イヤな音が聞こえるんだ

あれは…あり得ない、だって

兄貴からあの音がするなんて

三十七だ→←ご褒美

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す