生まれ変わったらクズでした……４

細胞の破壊 ページ27

朱紗丸
「ギャアアア
お許しください、お許しください
どうか！どうか！
……許して！」

…！！

朱紗丸
「ギャアアッ
ぐぅうっ…！……」

獪岳(A)・炭治郎
「「……！！」」

バキバキ

こんな

グシャゴキゴキッグシャグシャｯベキィ

仲間にするようなことじゃない！！

こんなに…！

こんなにも残酷に殺すなんて！！

無惨様、恐ろし過ぎるんだけど

獪岳(A)
「……頭がオカシイのか？
よくも、こんなこと出来るな」

吐きそう

炭治郎
「……獪岳兄ちゃん、ねずこ」

獪岳(A)
「…！炭治郎、大丈夫か？
立てるか？よくやった
怪我してるだろ診てやる」

炭治郎
「…ありがと
珠世さん……その、あの鬼は
死んでしまったんですか？」

珠世
「間もなく死にます……これが"呪い"です
体内に残留する鬼舞辻の細胞に肉体を破壊
されること
基本的に…鬼同士の戦いは不毛です
意味がない、致命傷を与えることが
できませんから」

炭治郎
「…なら、どうして
あの鬼はもうすぐ死ぬんですか」

獪岳(A)
「致命傷を与えることが出来るのは
太陽の光と鬼殺の刀…だが」

珠世
「…ただ鬼舞辻は鬼の細胞の破壊が
できるようです」

…？あれ、愈史郎がスゴい形相で此方に来る

獪岳(A)・炭治郎
「「…んん！？」」

ガッ

愈史郎
「珠世様の術を吸い込むなよ
人体には害が出る……と言うか獪岳
お前は二度目だろうが！しっかりしろ」

獪岳(A)
「ん〜〜、んんん！」

あ、そうだった……うっかりうっかり

愈史郎
「…何言ってるんだか」

獪岳(A)
「ハンカチ、ありがとうな」

愈史郎
「…ふん」

珠世
「炭治郎さん、この方は十二鬼月では
ありません」

炭治郎
「…！？」

今の炭治郎でも倒せてるし

下弦の鬼を倒してるから分かるけど

アイツらより弱いからな

珠世
「十二鬼月は眼球に数字が刻まれて
います
この方にはない」

獪岳(A)
「…炭治郎が倒した奴も
十二鬼月じゃねぇだろうな
……弱すぎる」

炭治郎
「弱すぎる…！？あれで！？」

珠世
「血は採りました
私はねずこさんを診ます
薬を使ったうえに術も吸わせてしまったので」

愈史郎
「頭の悪い鬼もいたものだな
珠世様の御体を傷つけたんだ
当然の報いだが…
もう後は知らんぞ獪岳に診て貰え！！
俺は珠世様から離れたくない少しも！！」



朱紗丸
「ま…り…り」

炭治郎
「…毬だよ」

チリン

朱紗丸
「遊ぼ…あそ」

獪岳(A)
「小さい子どもみたいだな」

炭治郎
「……うん」

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