生まれ変わったらクズでした……４ (ページ16)

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鬼舞辻の呪いページ16

珠世
「ご主人は気の毒ですが
拘束して地下牢に」

しょうがないと分かってるけど

歯痒いな

炭治郎
「…人の怪我の手当てをして
つらくないですか？」

獪岳(A)
「…！炭治郎！」

何言って…！

ドン

炭治郎
「うっ！」

…愈史郎に殴られてる

まぁ失礼極まりないこと言ったから仕方ない

愈史郎
「鬼の俺たちが血肉の匂いに涎をたらして
耐えながら人間の治療をしているとでも？」

珠世
「よしなさい
なぜ暴力を振るうの」

獪岳(A)
「炭治郎、少し無神経だぞ
愈史郎ごめんな珠世さんもすいません」

愈史郎
「少しどころではない」

獪岳(A)
「本当にすまん」

愈史郎
「…ふん」

珠世
「いえ、獪岳こちらこそ…ごめんなさいね」

炭治郎side

…！

俺、確かに無神経なこと言った……かも

いや、言った

炭治郎
「その、俺
無神経なこと言ってしまいましたすいません！」

愈史郎
「………あ"？」

珠世
「愈史郎」

愈史郎
「……」

怒ってる、そうだよな失礼なこと

言ってしまった

珠世
「炭治郎さん…でしたね
普通の反応ですよ、貴方が疑問に思ったことは
鬼に対するごく普通の反応です」

炭治郎
「で、でも」

珠世
「だから、そんなに申し訳なさそうに
なさらないで下さい
…そう言えば、貴方にまだ名乗って
いませんでしたね
私は"珠世"と申します
その子は"愈史郎"仲良くしてやって下さいね」

愈史郎
「……」

難しいな…

隣にいる愈史郎さんは、すごい怒ってるし

無理だなこれは…

珠世
「先ほどの質問ですがつらくはないですよ
普通の鬼よりかなり楽かと思います
私は私の体を随分弄っていますから
鬼舞辻の呪いも外しています」

の、呪い？

炭治郎
「かっ体を弄った？」

珠世
「人を喰らうことなく暮らしていける
ようにしました
人の血を少量飲むだけで事足りる」

炭治郎
「血を？それは…」

獪岳(A)
「別にそこら辺の人を襲って血を吸ってる
わけじゃないからな？」

炭治郎
「えと、じゃあどうやって？」

愈史郎
「……そんなことも分からないのか
頭の足りない奴」

珠世
「愈史郎！
…炭治郎さん不快に思われるかもしれませんが
金銭に余裕の無い方から輸血と称して
血を買っています
勿論、彼らの体に支障が出ない量です」

そうか…

この人たちから鬼特有の異臭が
しない理由はそれなんだ

でもやっぱり人の血は必要

血だけならねずこにも

珠世
「愈史郎はもっと少量の血で足ります
この子は私が鬼にしました」

え？鬼にした！？