生まれ変わったらクズでした……４

もう離さない、この手を ページ2

手鬼side

くそっくそっくそォオ！！

死ぬ！！

体が崩れて消えていく止められない

どうせアイツも汚いものを見るような目を

するんだろう

蔑んだ目で俺を見るんだ

くそっ目を閉じるのは怖い

でも首の向きを変えられない

最後に見るのが鬼狩りの顔だなんてーー

……いちゃん！

なんだ

……兄ちゃん！！

あの目を俺は知っている

…どうしてこんなことに

兄ちゃん怖いよ夜に独りぼっちだ

優しい目

俺の手を握ってくれよ

いつものように

いつも？

どうして俺は兄ちゃんを咬み殺したんだ

鬼になってしまったから

……あれ？兄ちゃんって誰だっけ？

忘れてしまった大好きな家族

気がつくと俺は手を伸ばしていた

結ばれることのない手を

…！

炭治郎
「神様どうか
この人が今度、生まれてくる時は
鬼になんてなりませんように」

手、手を俺の手を握ってくれたのか

……ああ

兄ちゃん

兄ちゃん兄ちゃん手ェ握ってくれよ

しょうがねぇなぁいつまでも怖がりで

やっと見つけた兄ちゃん

こんなとこにいたんだ探したよ

もう離さない、この手を…

に……い…ちゃ………


炭治郎side

ー七日後早朝ー

黒髪の子
「お帰りなさいませ」

白髪の子
「おめでとうございます
ご無事で何よりです」

たった四人…！？

二十人くらいいたのに

あの人もいない……

俺がもっと上手くやっていれば

助けられなかった……

玄弥
「で？俺はこれからどうすりゃいい……刀は？」

白髪の子
「まずは隊服を支給させていただきます
体の寸法を測り、その後は階級を
刻ませていただきます」

黒髪の子
「階級は十段階ございます
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
今現在皆様は一番下の癸でございます」

玄弥
「刀は？」

さっきから刀ばっかだな…この人

白髪の子
「本日中に玉鋼を選んでいただき刀が出来上がる
まで十日から十五日となります
さらに今からは鎹鴉をつけさせていただきます」

か、鴉

善逸
「え？鴉？これ雀じゃね」

一人だけ雀に似たのがいるみたいだな

黒髪の子
「鎹鴉は主に連絡用の鴉でございます」

善逸
「え？待って俺の雀だって…」

バシッ

玄弥
「どうでもいいんだよ鴉なんて
刀だよ刀！！今すぐ刀をよこせ！！」

善逸
「え？嘘コイツ女の子殴った？
てゆーか、ああ！頭わし掴んでる！」

玄弥
「鬼殺隊の刀！！"色変わりの刀"！！」

炭治郎
「この子から手を放せ！！」

何をそんなに焦っているのか知らないが

無闇に乱暴なんて許されることではない

よく生きて戻った！！！→←頸を斬られた

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