生まれ変わったらクズでした……４

手乗り雀 ページ41

炭治郎side

それにしても

炭治郎
「善逸の気持ちも分かるが
獪岳兄ちゃんや雀を困らせちゃダメだ」

善逸
「…ぇっ、困ってた雀？」

炭治郎
「いや善逸がずっとそんなふうで
仕事に行きたがらないし
女の子にすぐちょっかい出す上に
イビキもうるさくて困ってるって……」

善逸
「うそぉおおお！？」

……

……

…ここは

鴉が言う所であっているはずだ

炭治郎
「血の匂いがするな…
でもこの匂いは」

善逸
「えっ？何か匂いする？」

炭治郎
「ちょっと今まで嗅いだことがない」

善逸
「それより何か音しないか？
兄貴は、分かるだろ？音」

獪岳(A)
「……音？」

……知らないって匂いしてるなぁ

ｶﾞｻｯ

炭治郎
「！！」

……こんな所に子ども

何かあったんだろうか？

善逸
「子供だ…」

炭治郎
「どうしたんだろう
こんな所で何してるんだ？」

かなり怯えてるな…………

これはあれだ

花子や茂が気に入ってた

あれがいいな！

よし！そうと決まれば

屈んで子ども達に目をあわせて

炭治郎
「じゃじゃーーーん
手乗り雀だ！！」

チュン太郎
「チュン！チュン！」

どーだ、このぴょこぴょこ動く雀は

家に居る時は他の鳥とやってたけど

花子や茂くらいの子達なら

いけるはず

炭治郎
「可愛いだろ？」

正一・てる子
「……ぁ…………」

へたへたと座りこんでしまった

少しは気が紛れただろうか？

炭治郎
「何かあったのか？
そこは二人の家？」

正一
「ちがう…ちがう…
ばっ……化け物の家だ……
兄ちゃんが連れてかれた
夜道を歩いてたら
俺たちには目もくれないで
兄ちゃんだけ……」

獪岳(A)
「あの家の中に入ったんだな？」

正一
「うん…うん…」

炭治郎
「二人で後をつけたのか？
えらいぞ頑張ったな」

正一
「…………うう………………
兄ちゃんの血の痕を辿ったんだ
怪我したから……」

！！怪我…………

炭治郎
「大丈夫だ俺たちが
悪い奴を倒して兄ちゃんを助ける」

獪岳(A)
「治療もしといてやる
あんまりベソベソすんな」

正一
「ほんと？ほんとに…？」

きっと助けるから

炭治郎
「うん、きっと…」

善逸
「炭治郎、兄貴
なぁこの音何なんだ？
気持ち悪い音…
ずっと聞こえる鼓か？これ…」

炭治郎
「音？音なんて…」

ポン

ポン

ポン

ポン

！！人が

屋敷の二階から弾きだされた！？

しまった間に合わな…！



獪岳(A)side

獪岳(A)
「クソッ…！」

間に合え！

分かってて死なせるとかない！

届け！

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