生まれ変わったらクズでした……３

お前次第 ページ50

伊之助side

伊之助
「猪突猛進！猪突猛進！」

此処に来て正解だったぜ！

鬼がうじゃうじゃ居るじゃねえか！！

伊之助
「アハハハハ！！いいねいいね
この俺が全部打った斬ってやるぜ！！」

お！あそこにもいるじゃねぇか！

伊之助
「待て待て待て！
俺と勝負しろ！！」

わくわくが止まらねぇ！

伊之助
「アハハハハ！！」


カナヲside

……七日間生き抜くそれだけ

師範と兄さんとの約束、生きて帰る

…！何か来る

伊之助
「猪突猛進！猪突猛進！」

……猪？

でも、体は人間……新しい鬼？

……違う

猪の皮を被った人間

伊之助
「ん？なんだ、お前！
俺と勝負しろ！」

カナヲ
「……」

伊之助
「おい！聞こえてないのか！
勝負しろ！」

カナヲ
「……」

伊之助
「？？？？んだ？コイツ、変な奴だな」

ビュッ

伊之助
「…！」

鬼
「ちっ！避けられたか！
だが、俺は運が良いなぁ肉が二つもあるなんて」

伊之助
「ハッ！まだ居やがんのか！
いいぜ！いいぜ！俺が相手だ！！」

カナヲ
「……」

…

…

……猪の子

鬼を散々斬った挙げ句

伊之助
「アハハハハ！猪突猛進！猪突猛進！」

と言って新しい鬼を見つけたのか行ってしまった

あの子は生き残る……かも

…………師範と兄さんと約束した

さっさと終わらせて帰る

……それだけ

炭治郎side

炭治郎
「シィィィィ
全集中・水の呼吸 ……糸の匂い！！
肆ﾉ型 打ち潮」

斬れた

鬼に勝てた

強くなってる……

鍛練は無駄じゃなかった

ちゃんと身についた

鱗滝さんにもらった刀で首を斬ると

骨も残らないのか…

嘗ては、この鬼達も人だった

俺と同じ、人

…成仏してください

…！うっ！！

何だこの腐ったような匂いは

男の子
「うわァァァ」

…！何かに追われているのか？

男の子
「何で大型の異形がいるんだよ
聞いてないこんなの」

…！何だコイツは！！

無数の手がさっきの子に襲いかかる

男の子
「ギャアアァッ」

怯むな

助けろ助けろ助けろ！！

俺はもう無力じゃない、動け！！

炭治郎
「水の呼吸 弐ﾉ型 水車！！」

よし！斬れた！

手鬼
「また来たな
俺の可愛い狐が」


錆兎side

真菰
「錆兎、炭治郎勝てるかな？」

…勝てる、俺はそう思っているが

錆兎
「わからない
努力はどれだけしても足りないんだよ
知っているだろう
それはお前も」

たとえ、万全に送り出しても

本当にそれで良かったかもわからない

してやれるだけのことは

俺も真菰もした

後は炭治郎、お前次第だ

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