生まれ変わったらクズでした……３

あんなの忘れよ ページ49

善逸side

あー死ぬ死ぬ

マジで俺死ぬわ、これ……

こんなに人がいるけど俺より強そうなの人ばっか

黒髪の子
「皆さま
今宵は最終選別にお集まりくださって
ありがとうございます
この藤襲山には鬼殺の剣士様方が生け捕りにした
鬼が閉じ込めてあり外に出ることはできません」

白髪の子
「山の麓から中腹にかけて
鬼共の嫌う藤の花が一年中
狂い咲いているからでございます」

へー、そうなんだ

てか、二人とも可愛いなぁ

黒髪の子
「しかし
ここから先には藤の花が咲いおりませんから
鬼共がおります、この中で七日間生き抜く」

白髪の子
「それが最終選別の合格条件でございます
では、行ってらっしゃいませ」

…！え？これで説明終わり？

てゆーか、皆行くのはやっ！！

なんで？なんで？みんな頭おかしいの？

死にたいの？死にたがりなの？

うう！！怖っ！！暗っ！！

いや、夜だから暗いのなんて当たり前だけどさ！

これで鬼が出るだなんて……

鬼
「お？人がいるぞ！」

善逸
「え？嘘……」

鬼２
「オイオイ、てめぇは向こうに行け
俺がコイツを喰う」

鬼
「いや、貴様が失せろ」

いきなり見つかった！

鬼
「俺の獲物だぞ」

鬼２
「黙れ！！
先に殺った方が喰えばいいだろうが」

鬼
「久方振りの人肉だ！！」

善逸
「……い"、イィイヤアァアア"ア"ア"！！！」

逃げなぎゃ！！追い付かれたら喰われる！！

鬼２
「逃がすか！！」

鬼
「…！くそ！速ぇ！！」

善逸
「逃げなきゃ！！逃げなきゃ！！」

…！目の前に黒い影が降ってきた

善逸
「は？」

鬼３
「うまそうだなぁ」

終わった

俺の人生

短かったな

可愛い女の子と一緒になりたかった

あ……目の前が真っ白……に…


玄弥side

くそ！俺は死ぬわけにはいかない！

俺は兄ちゃんに会って言わなきゃいけないんだ！

…！なんだ？

アイツ終わったな

鬼に取り囲まれていやがる

善逸
「…………シィィィィ

　 雷の呼吸 壱ﾉ型 霹靂一閃 」


ドン


…！な、消え……た！？



ゴトン


鬼の首が落ちた

それも全部、アイツを取り囲んでた

全ての鬼の首が……だ

玄弥
「……マジかよ」

どうやったら、そんなに強く……

善逸
「んがっ……！
ギャーーーッ！！死んでる！！
急に死んでるよ何なの！？もうやだ！！」

…？

？？？

アイツは何を言ってるんだ？

え？それ斬ったのお前だろ？

馬鹿なの？

……アホらし、さっさとこんなの終わらせて

兄ちゃんに会うんだ…うん

あんなの忘れよ

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