アイツにも ページ48
錆兎side
錆兎
「半年でやっと
男の顔になったな」
炭治郎
「今日こそ勝つ」
真正面からの勝負は単純だ
より強くより速い方が勝つ
だが俺の速さに及ぶには、
お前は、まだまだ時間がかかるだろう
あの手鬼を倒せるであろう強さなら
俺と真菰がつけた修行でついたはずだ
この勝負で俺は本気は出さない
それだといつまでも前に進めないからな
お前の刃が俺に届いたなら
信じよう……お前もお前の妹も
炭治郎side
この日
この瞬間
初めて
俺の刃が先に錆兎に届いた
錆兎の面が二つに割れて落ちる
俺が勝った時、錆兎は笑った
泣きそうな 嬉しそうな 安心したような
笑顔だった
錆兎
「……炭治郎、次はこいつの番だ」
錆兎が岩を指差す
"隙の糸"の匂い
俺がその匂いに気づくと糸は見える
糸は俺の刃から
相手の隙に繋がっていて見えた瞬間ピンと張る
俺の刃は強く、糸に引かれて隙を斬り込む
そして俺は岩を斬った
真菰
「……勝ってね炭治郎、アイツにも」
炭治郎
「…！真菰、アイツって？」
気づくと真菰も、錆兎も消えていて
俺と二つに割けた岩だけが残されていた
…
…
鱗滝
「お前を最終選別に行かせるつもりはなかった
もう子供が死ぬのを見たくなかった
お前にあの岩は斬れないと思っていたのに…」
優しい手が頭を撫でてくれる
鱗滝
「よく頑張った
炭治郎、お前はすごい子だ……」
涙が自然と出てくる抱きしめてくれる
鱗滝
「"最終選別"必ず生きて戻れ
儂も妹も此処で待っている」
髪を切り終えると
鱗滝さんがお面をくれた
厄除の面という悪いことから守ってくれるそうだ
そして眠り続ける、ねずこは連れて行けないので
鱗滝さんに預かってもらう
もう、行かなくては
炭治郎
「鱗滝さん、行ってきます
錆兎と真菰によろしく」
鱗滝
「…！炭治郎、なぜお前が…
死んだあの子たちの名を知っている 」
善逸side
善逸
「じいちゃん！やだ！やぁっだ！
俺、最終選別行きたくないよぉ！！」
桑島
「いい加減にせんか！！
大丈夫！大丈夫だ善逸！
お前は、あの修行に耐えたんじゃぞ！！」
獪岳(A)
「お前なら、やれる！やれば出来る子だ！」
善逸
「兄貴！そう言うけどさ！
俺だよ！？だって俺なんだよ！？
やればって何？やっても出来たの壱ﾉ型だけだよ！
修行に耐えたからって鬼の攻撃に
耐えられんの！？無理だわ！俺、死んだ！
はい、死んだ！！」
……この期に及んでまだ言ってるよ
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ゆめのなか(プロフ) - 夜月─《 *無人* 》☆さん» コメントありがとうございます！大爆笑の渦(ﾉ≧▽≦)ﾉ嬉しいです！これからも良かったら続き読んでほしいです|ω･)ﾉ (2020年3月5日 20時) (
レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - 途中途中あるイラストが明らかに笑わせにきてますよね？これ、大爆笑の渦なんですけど笑笑笑 (2020年3月5日 10時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめのなか(プロフ) - 続きが出てます|ω･)ﾉ生まれ変わったらクズでした……４よろしくお願いします (2020年1月16日 13時) (レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめのなか(プロフ) - 蓮さん» ありがとうございます！直してきますね|ω･)ﾉいやー、誤字が多くてすみません (2020年1月12日 22時) (レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - 瓜二つで上弦が上限に (2020年1月12日 22時) (レス) id: 3f29d20ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめのなか | 作成日時：2019年11月30日 15時
