生まれ変わったらクズでした……３

お菓子あげますから ページ39

伊黒side


胡蝶
「お菓子、お菓子あげますから
こっち向いて？お願いします！」

獪岳(A)
「やだぁ！おとうさん！おかあさん！」

甘露寺
「しのぶちゃん……」

伊黒
「胡蝶、お前……」

他の隊士達の扱いは、上手いはずだろ

何故、子供の獪岳の扱いは、苦手なんだ？

おもいきり泣かれているぞ？

獪岳(A)
「……うぅ、……ﾋｯｸ」

甘露寺
「獪岳、大丈夫大丈夫よ！
しのぶちゃんがね、痛い痛いの治してくれる
お薬つけてくれたのよ！」

伊黒
「そうだぞ、お礼は言わないとな」

獪岳(A)
「……、うん、ありがとう」

胡蝶
「気にしてませんよ、それより
獪岳のこの状態ですが一ヶ月すれば自然と
治ります、以前、その鬼から
逃げだせた人からの情報です」

伊黒
「薬は、作れていないのか？
一ヶ月は、長すぎる穴埋めはどうするつもりだ」

甘露寺
「すぐに治してあげれないの？」

胡蝶
「それなんですが、助かった五人のうち三人が
薬を使って治そうとしたみたいなんですが
薬の配合が難しいみたいで僅かな違いでも
死んでしまうみたいなんです
三人の内二人は、死んでしまったそうです」

それは、厄介だな

胡蝶
「一ヶ月待てば治るので無理に
薬で治さない方が現実的でしょう」

伊黒
「……そうか、困るな」

獪岳の方を見る

獪岳(A)
「……？おとうさん、どうしたの？」

伊黒
「獪岳、俺達はなお前の…」

甘露寺
「獪岳の事がだーいすきよ！ふふ！」

甘露寺！？

伊黒
「甘露寺、その…！」

甘露寺が俺に囁いた

甘露寺
「し、暫くその、獪岳のために
私達がお父さんとお母さんで居てあげましょう？
お願いします伊黒さん！」

…！勿論だとも！なんと、これは夢か？

都合の良い夢か！？

落ち着くんだ俺→←くっついて離れない

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