生まれ変わったらクズでした……３

あ"あ"羨ましい！ ページ32

獪岳(A)
「駄目だ」

善逸
「ねぇ、そんなこと言わずにさ
兄貴ィ〜、そのかっこいいのちょうだい？」

…！

獪岳(A)
「だ、駄目なもんは、駄目だ！諦めろ！」

ちくしょう〜！上目遣いで見るなんて卑怯だ

思わず良いよ！って言いそうになったし

善逸
「じゃあさ、ちょっとだけ俺に貸してくんない？
ね？お願い！兄貴、ちょっとだけ」

やめて、駄目だから

獪岳(A)
「しつこい！駄目だと言ってるだろ？」

善逸
「…ちぇ、兄貴のケチ」

獪岳(A)
「聞こえてるぞ？」

善逸
「………いいじゃん、ちょっとくらい」

獪岳(A)
「なんで、そんなにしつこいんだ？」

善逸
「…それは」

獪岳(A)
「それは？」

善逸
「あ、兄貴みたいに…その」

獪岳(A)
「俺みたいに、なんだ？」

兄貴を尊敬してるから真似したいとか？

だったら嬉しいな〜

善逸
「兄貴みたいに女の子達にモテたいんだ！」

獪岳(A)
「……は？」

モテる？誰が？

獪岳(A)
「…俺が？モテる？？」

善逸
「しらばっくれてんじゃないよぉ！！
兄貴と一緒に買い物に行けば店の女の子達からは
あの方の弟さんですか？
あの方は、もう決まった相手がいたりしますか？
良ければ、紹介して頂けませんか？って
毎回、毎回、聞かれる俺の身にもなって！！」

獪岳(A)
「…え？ちょっと待て？い、意味が分からん！
それと俺の首飾りが何の関係がある？」

善逸
「オシャレで素敵な方ですね！
って言われたからだよぉ！！
首にしてるのがとても素敵で似合ってるって！」

獪岳(A)
「だ、だから？なのか？
い、いやいやいやだからってやらんぞ？」

善逸
「あ"あ"羨ましい！
羨まし過ぎて、俺どうにかなりそう！！
どの子と一緒になるんだよ？
やっぱ、あの簪屋の綺麗な子？
それとも、うどん屋の可愛い子？
くっっっそ、羨ましいな！！」

獪岳(A)
「はぁ！？待て待て待て！
誰とも一緒になるつもりなんてない！！
そんな事言われても正直、よく分からん！！
店で見かける程度なんたぞ？？」

だって、今、善逸に言われるまで知らなかったし

本人達からそんなの一言も言われたことない

善逸
「はあぁあああ！？
マジで言ってる！？本気で？？」

信じられないものを見たような目を向けてくる

失礼な！！こちとら、大真面目だぞ！

獪岳(A)
「俺が嘘言ってるように見えるか？」

善逸
「…え？マジなの？あ、マジだこの音、マジで？」

だから、そんな目で見ないでって！

ネチネチ→←つねるな！

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