生まれ変わったらクズでした……３

翠の石 ページ27

…


…


…？此処は？


商人
「…当に、本当に、ありがとうございます！」

獪岳(A)
「いえ、無事で良かったです」

……あぁ、あの時の商人か

なら、これは、記憶を…夢で見てるのか

商人
「本当に…！感謝しても仕切れないです！
貴方は、私達家族の命の恩人だ！」

商人の子
「ありがとう、お兄ちゃん！
わたしたちをわるいオニから守ってくれて」

獪岳(A)
「それは、どういたしまして！
もう、夜中に出歩かないって約束してくれよな」

商人
「それは、勿論です！もう、あんな目に
あいたくないですからね……
助けて頂いた御礼に何か、私どもで
出来る事は、ありませんか？」

獪岳(A)
「いや、御礼なんていいですよ
これが俺の仕事なんで、気にしないで下さい」

商人の子
「おねがいします！お礼、させてください！」

商人
「この子の言う通りです！
助けて貰ったのに何も御礼出来ないなんて
商人、いや、人の名折れです！」

獪岳(A)
「え？…あ、いや、その…？」

あの時は、以上にぐいぐい来る

商人の家族に戸惑ったなぁ

獪岳(A)
「本当に気にしないで下さい」

商人
「……しかしぃ」

物凄く渋い顔をされた

どんだけ御礼したいの？

商人の子
「あ、それなら…！
お父さん、お耳かして」

何やら相談し始めたと思ったら

満面の笑みで

商人
「その手があった！
これなら、いいはずだね！流石、私の娘！」

獪岳(A)
「あの、お話の途中すいませんが
俺、次の仕事が…」

商人の子
「うけとって下さい！お礼です！」

そこには、綺麗な翠色の石があった

獪岳(A)
「…えっと？」

商人
「御礼に何も出来る事がないなら、
もう私達が持っている最高の一品を
差し上げるしかありません！
どうか、受け取って下さい！」

獪岳(A)
「…！？そんな！
貰う訳には、いきません！
だいたい、鬼を倒すのは仕事なんです！」

商人の子
「…うけとってくれないの？
わたし…たちの、きもち…ﾋｸ」

商人
「受け取って下さらないんですか！？うぅ！」

あの時は、焦った…だって二人とも泣き出すし

獪岳(A)
「…え？え？で、でも」

商人
「…なら、この石を誰かへの贈り物として
貰って下さい、貴方の大切な人への」

獪岳(A)
「…石を、ですか？」

商人の子
「お兄ちゃんが首にしてるかざりみたいにして
おくってあげたら？」

商人
「そうですよ！勾玉なら厄除けにもなりますし
贈り物用に貰って下さい」

厄除け…か善逸にどうかな

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