生まれ変わったらクズでした……３

いつか、きっと ページ23

獪岳(A)
「……善逸！」

声がした方に急いで走る

善逸
「あ…………にぃ…き！」

鬼
「にぐ…！ひざしぶりの、にぐ！！」

そこには、善逸に馬乗りになった鬼がいた

涎を垂らしながら善逸の首をへし折ろうと

している……

善逸
「…………ぃ……」

鬼
「ふは、はは！にぐ…！にぐ…！」

獪岳(A)
「…おい、今すぐその手を離せ」

鬼
「……あ？なんだ、にぐ他にもいたのか
こいつ喰ったら、つぎ、おまえ喰う」

獪岳(A)
「聞こえなかったか？離せと言ったんだ」

鬼
「はなす？はは！はなす？やだね
にぐ、おれ、にぐ喰う！こいつもおまえもにぐ！
はなさない！喰う！」

獪岳(A)
「…………そうか、
雷の呼吸 参ﾉ型 聚蚊成雷」

…その汚い手を退けろ

鬼
「…！ぎゃあぁぁああ！？なんだぁ！？
いだい！いだい！やめろぉ！！！」

獪岳(A)
「黙れ、お前の汚ねぇ声を張上げんな！」

鬼
「…！！おまえ！おまえから、ころす！！」

こちらに走ってきた

これで、善逸を巻き込まないですむ

獪岳(A)
「……終りだ、
雷の呼吸 弐ﾉ型 稲魂」

ｻﾞｼｭｯ

一瞬で五連の斬撃を繰り出す技

鬼
「…！？！？な、なぜ……？おれの
おれのからだ、ばらばら？」

獪岳(A)
「…見えなかったか、当たり前だな
お前ごときに見える筈がない、消えろ」

善逸に手を出したんだから、許さない

推しになんて事してくれるんじゃゴラァ！！

獪岳(A)
「…善逸、無事か？」

倒れている善逸に急いで駆け寄る

善逸
「……」

獪岳(A)
「おい、善逸？」

善逸
「……」

…息は、ある

大丈夫、これは、気絶してるだけ

………他に傷は

あった、他にも足や腕に引っ掻いたような傷

鬼と揉み合った際についたのだろう

治療しておこう

獪岳(A)
「この程度で良かった
………鬼殺隊に入れば、こんなの日常茶飯事
なんだよな、善逸、修行ちゃんと頑張ってくれ」

でなくては、最終選別でさえも生き残れない

このままでは、いけない

獪岳(A)
「…取り敢えず、後の事は
先生に会ってから話すか」

善逸を背負って先生の家に向かって歩く

獪岳(A)
「……本当は、善逸には
こんな危険な仕事して欲しくない
普通に生きて、普通に幸せになってくれれば
………いいのにな」

善逸side

目が覚めたら兄貴の背中が見えた

兄貴、普通って何かな？

俺、俺さ、夢があるんだ

兄貴と俺が肩を並べて鬼を倒す

今は、無理だけど

いつか、きっと兄貴の隣で

かみなりに打たれる→←……俺なんか…さ

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