生まれ変わったらクズでした……３

人喰い鬼 ページ3

しのぶside


この怪我……思ったより深いですね


けれど、これほどの傷をおわせられるなら


殺すことも容易だった筈…原因は……


しのぶ
「藤の御守りですか……」


それ以外にも、この家の周辺には


藤の匂いが漂っています


お香が家の隅に置いてありますけど……


まさか、この家族は襲撃されると


知っていたのでしょうか？


獪岳(A)
「しのぶ姉さん！こっちは、治療が完了したよ
何か手伝える事ある？」


しのぶ
「助かります、ここを押さえててもらっても
いいですか？」


獪岳(A)
「分かった、ここ？」


しのぶ
「はい、そうです
このまま押さえてて下さい」


その事は、後から考えた方が良さそうですね……




義勇side


白い世界だ


だから、すぐに分かる


紅く染まった血の跡に……その足跡に……


義勇
「…………そろそろか」


この足幅……恐らく子供


しかも鬼ならばやけに遅い……もしかしたら


先ほどの家の者が村まで降りようと


しているのか？


なら、早く見つけなくては


この速さならすぐに追いつける


大丈夫だ


……


……



…！ここで途切れている？



「……んばれ！」


？声……か？


「頑張れ！ねずこ！」


まさか、下に落ちたのか！


「負……な！ねずこ！鬼になんか……な！」


…！？鬼……だと？戦っているのか？？？


義勇
「…………行くか」




炭治郎side


…！


ビュン



なんだ


誰だ


刀…


義勇
「なぜ、かばう」


炭治郎
「妹だ！俺の妹なんだ！」


ねずこ
「ガアアッ
ガアアッグアウ！」


義勇
「それが妹か？」


……それは


ダッ


来る！！


バッ


ねずこを庇わなきゃ…！



……！？いない？


ねずこ
「ガアアアッ」


何故、そこに！


炭治郎
「ねずこ！」


義勇
「動くな」


炭治郎
「！！」


義勇
「俺の仕事は、鬼を斬ることだ
勿論お前の妹の首も刎ねる」


炭治郎
「待ってくれ！
ねずこは、誰も殺してない！！」


違う匂いがしたんだ


家族ではない……誰か


炭治郎
「俺の家には、もう一つ
嗅いだことのない誰かの匂いがした！
みんなを襲った……のは、多分そいつだ！」


だから！


炭治郎
「ねずこは、違うんだ！
どうして今そうなったのかは、わからないけど
でも！」


義勇
「簡単な話だ
傷口に鬼の血を浴びたから鬼になった
人喰い鬼は、そうやって増える」


……！だとしても！


炭治郎
「ねずこは
人を喰ったりしない！！」

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