生まれ変わったらクズでした……３

お手紙 ページ20

善逸side


そりゃさ、そりゃさ、仕事だって


分かってるよ？


けどさ、帰ってくるの遅すぎない！？


もう、あれから半年以上経ってんの！！


じいちゃんなんか、しおしおで


さらにじいちゃんになってんの！！


俺だって、もんのすごい辛い


あ"あ"、辛い修行にも耐えて耐えて耐えて！


兄貴が帰ってくるの待ってんのに！！


何時になったら、帰ってくんの！？


まさか、まさかまさかまさかまさか…！


仕事先で死んじゃったとか……？


で、でも、それなら鎹烏が報せにくるよね？


そ、そうだよ死んでない大丈夫大丈夫…！


白い烏
『ねぇ！久しぶり☆善…』


え？俺の肩に止まったのって……兄貴の鎹から…す


善逸
「いやぁああぁああ！！！」


白い烏
『なになになに！？いきなり、何！？』


善逸
「あ、兄貴、死んだの？？」


白い烏
『はい？どゆこと？？？』


善逸
「だって、兄貴帰ってこない……ぐす」


涙が勝手に出てくる……止まらない


白い烏
『あ、うん、えっとね？生きてるからね？
勝手に殺さないでね？？』


……生きてるの？良かったあぁああ！！


善逸
「そっか、そっかぁ！！良かったよぉ！
何時、帰ってくんの！？ねぇ！！兄貴の鎹烏！」


勢いよく兄貴の鎹烏を掴んだ


掴み所が悪かった……首を掴んじゃった


白い烏
『ぐぇ！？ちょっと！……やめ！』


善逸
「ぁ！！ご、ごめんね！
ね、教えてくれない？」


白い烏
『……まぁ、良いよ☆教えてあげる！
二週間後に帰って来るよ！』


に、二週間後……か


白い烏
『……もっと、早く帰って来て欲しい？
ならさ』


善逸
「な、何か方法あんの！？」


白い烏
『ふふ♪お手紙書いておいで☆
早く、帰って来て兄貴ってさ』


そんな事でいいの？


善逸
「……ほんとかな」

白い烏
『騙されたと思って！ほら』

善逸
「分かったよ、そうだ、
じいちゃんにも一緒に書いて貰おう！」

白い烏
『えぇ？待って！善逸だけで…！
行っちゃった……まぁ、いっか』

兄貴、早く会いたいなぁ…！




獪岳(A)side

そう言えば、アイツ(白い烏)最近見てないな

……とうとう、飽きてどっか行ったか？

獪岳(A)
「……新しい鎹烏でも、
お館様に頼んでみるか」

今度は、ちゃんとした奴がいいな

鱗滝
「どうした？嬉しそうだな」

獪岳(A)
「ん？ああ、だって面倒なのが
勝手にどっかに行ったから、新しい烏を
迎えようかなと思って」

鱗滝
「そうか、良かったな」

今度は、黒色がいいな

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