生まれ変わったらクズでした……３

全集中の呼吸 ページ18

錆兎side


炭治郎
「やってる、毎日やってる、必死で！！
でも全然、駄目なんだ前にっ…
進めないこれ以上」

そうか、それでも

錆兎
「進め！！
男なら、男に生まれたなら！！
進む以外の道などない！！」

お前が守りたい者のために刀を握ったのなら

錆兎
「かかって来い！！
お前の力を見せてみろ！！」

絶対に立ち止まることなどあっては、ならない

そうだ、来い！！

炭治郎
「あぁあああ！！」

ｶﾞﾝ

顎に直撃したか、かなりゆっくり攻撃したのだが

……これを交わせないなら、あの鬼に会えば

必ず死ぬだろう

ｶﾞｻｯ

全集中の呼吸は、真菰が説明した方がいいか

錆兎
「後は、任せるぞ」

真菰
「うん」


炭治郎side

ーーはっ！

真菰
「大丈夫？」

さっきの……

炭治郎
「さっきの見たか？
すごい一撃だった、無駄な動きが少しもない
本当に綺麗だった！！
あんなふうになりたい俺もなれるかな？
あんなふうに……」

真菰
「きっとなれるよ
私が見てあげるもの」

可愛らしい…女性だ

炭治郎
「貴方は誰ですか」

俺に微笑んだ

その女性は"真菰"と言った

あの男性は"錆兎"だと教えてくれた

本当は、真菰達は年上なのだから

さん付けしようとしたが断られた

敬語も必要ないらしい

真菰は俺の悪い所を指摘してくれた

何故そうしてくれたのか

何処から来たのか聞いても教えてくれない

真菰
「私達、鱗滝さんが大好きなんだ」

これは真菰の口癖

真菰は、丁寧に教えてくれるけど

俺には、よく分からなかった

炭治郎
「どうやったら、できるかな」

真菰
「死ぬほど鍛える
結局、それ以外に出来ることはないと思うよ」

腕が、足が、千切れそうな程

肺が、心臓が、破れそうな程

刀を振った

それでも…錆兎には、今回も勝てなかった

錆兎
「まだまだだな、出直して来い」

炭治郎
「……もう一度、出直して来る！」

獪岳(A)
「お！頑張ってるな炭治郎」

…！！

炭治郎
「獪岳兄ちゃ…！」

真菰
「はーい、獪岳は、こっちね」

獪岳(A)
「え？ちょっ、真菰待って
なんで？俺も炭治郎…」

真菰
「錆兎達は、今、鍛練してる途中
だから、獪岳はこっち」

獪岳(A)
「えぇ？…分かった」

行ってしまった

炭治郎
「……」

錆兎
「…今は、立ち止まる時ではない」

炭治郎
「…分かってる、頼っちゃいけない
俺は、やらないといけないことがある」

実際は、分かりたくない

今すぐにでも、泣いてすがりたい

でも、それでは、いけないんだ

風邪引いたかな→←骨の髄まで

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