生まれ変わったらクズでした……３

瓜二つ ページ15

カナエside

まさか、あの鬼が関係してるなんて

思いもしなかったわ

獪岳(A)
「カナエ姉さん、大丈夫？」

有一郎
「……カナエ
いざという時に足手まといになったら困るから
俺と獪岳だけでやるよ」


獪岳(A)
「おい！有一郎、なんて事言うんだ！」


カナエ
「……有一郎」


有一郎
「……何？」


本当に優しい子達ね


カナエ
「心配しなくても大丈夫よ
あの鬼とは、一度戦った事があるもの
二度も同じような失態は、しないわ」


有一郎
「……そう、なら別にいいよ」


カナエ
「ふふ、ありがとう」


獪岳(A)
「…そろそろアイツらが、動き出すぞ」


童磨side


今日も信者達がやってくる

皆、俺に救って欲しいんだってさ

いいよ、いいよ、俺が救ってあげるよ！

だって、俺は教祖様だからね！

……

……

…でも、あの方が最近連れてきた

あの鬼達の手伝いもしなきゃな〜

正直、俺は教祖だから

救ってあげるのは、当然だけど〜

あの鬼なんか、な〜んか苦手なんだ

何が……って言う理由も無いんだけどねぇ

童磨
「……もしかして俺嫌われてる？
だから、苦手な感じの鬼連れてきたのかな
…まさかね」



無惨様side


童磨の奴、何故だろう

アイツを連れていった時に物凄く

物凄く、嫌な顔された気がする

まさかな、いつもウザいくらい

上弦の鬼達に構っているあの童磨だ

きっと、気のせいだな

…しかし、童磨の奴は、苦手だ

いつも、へらへらへらへら笑って

使い道がなければ即刻処分できるものを

……そうだな、アイツがもし苦手なら

笑えるな…同族嫌悪という奴か



有一郎side

何あれ

鬼がうようよ居て気持ち悪いんだけど

しかも、中心に居る鬼二人

物凄く険しい顔してる

……あ、人間の客の前では、笑顔だな

え？嘘、気持ち悪！

瓜二つの笑顔で接待してる！

ぇ、だってあれ、あの鬼二人

どう見ても兄弟ではないだろ

なのに笑顔がそっくりで気持ち悪いのなんのって

有一郎
「…気持ち悪い」

獪岳(A)
「……有一郎、思っても言うな
完全に気持ちは、お前に同意だけど」

カナエ
「…そうね、私もそう思うわ」

有一郎
「しかも、あの鬼の内一人
上弦の鬼なんだろ？」

カナエ
「ええ、あの右の頭から血を被ったような鬼
あれがそうね」

獪岳(A)
「…」

カナエ
「大丈夫よ、獪岳
私が貴方には、近づけさせないから」

有一郎
「何かあったの？あれと」

カナエ
「鬼にならないかって拐われそうになったの」

マジで？

襖の向こう→←青筋

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す