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花12本 ページ14
コンコン
ノックの音が静かに響き渡った
俺は何も答えず、下を見ていた
時枝「あれ？居ないのかな…
開けるよー」
米屋「………。」
時枝「？あれ？Aちゃんは？
てかなにしてんの？」
米屋「それはこっちの台詞だ
俺は毎日見舞いに来てた……妹だからな」
時枝「ふーん……
俺は、みんなが見舞いに行ったら喜ぶんじゃない？って、わざわざ暇まで貰ったんで来たまでですよ
それに数日目が覚めてないって聞いたので余計に……ね」
米屋「……。」
時枝「別にそんなに睨まなくても良いじゃないですか
大事な妹さんを取ったりしませんよ」
米屋「どうだか……お前はあいつのお気に入りだからな」
時枝「お気に入りだからって恋愛感情があるとは限りませんよ……
実際そうみたいですし」
また無言が続いた
その無言は酷く冷たく
二人の視線は冷めきっていた
時枝「じゃ、まだ俺は仕事があるので帰ります
これ渡しといて下さい」
フルーツバスケットを手渡し去っていく……
米屋「……。」
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作者名：あんみつ | 作成日時：2016年5月5日 23時
