影山飛雄の友達事情【男主】

友達5 ページ6

練習風景からして分かっていたが

けして弱くはない


むしろ強い位だ



それでも優勝出来ないのは、及川さんと同い年の、”牛島” とかいう

県内でもトップを誇るエースが居るからとか





きっと、その事もあって天才を嫌っているのだろう



これでようやく、全てが結び付いた



あとは、これを聞いて

影山くんはどう出るかだ






僕は休憩時間なのを確認して


下へと降りていく



A「影山くん‼」



影山「成川、何か分かったのか？」




A「ここで話すのもなんだから

外でよ」


そう言って、返事を聞かずに引っ張った




息を切らしながら、少し離れたところに出た



影山「お前…体力無いんだから

あんま無理すんなよ」



A「はぁ…はぁ…よ、余計なお世話」


息を整え、本題に入った



A「及川さんはおそらく、天才を嫌っている

だから、天才に等しい影山くんを嫌って

意地張ってるんだと思う」




影山「俺が天才？」



コクりと頷いた



影山「でも………」





自分が天才か天才じゃないかは


自分では分からないよね



僕にも、自分が天才なのかは分からない




影山くんはそれ以上何も言わずに


分かった、とだけ言った




A「僕は、もう少しスケッチしたいから

もうしばらく体育館に居させてもらうね」




影山「あ、成川

ありがとな

何かお礼したいけど………」




A「お礼なんていいよ


僕がやりたくてやったんだから」


影山「でも」



成川「じゃあ成川って呼ぶの止めて？

本当は嫌いなんだ苗字、僕もこれから飛雄って呼ぶのから」



影山「分かった、A」



これが、最近の悩み相談だった

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