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「おはよう」

『おはよう』

下駄箱で偶然会ったグクの隣にはへウォンちゃんが珍しくいなかった。

グクは少し疲れた顔をしていた。

おまけに雨で少し髪が濡れてる。

あの日、私がグクに思いを伝えた日からしばらく経つけど特に私たちの関係に大きな変化はない。
へウォンちゃんと付き合う前みたいな関係じゃないけど。

今日は朝からずっと雨が降ってて、夕方には台風が来る予定だった。

こんな日にうちの親とグクの親は毎年恒例の温泉旅行へと予定通り旅立っていた。

その日は毎年グクと私も親が置いていってくれたお金で出前を取るのが恒例だったけどそれは今年はない。

寂しい。

当たり前にできていたことができなくなると余計に寂しさを実感しちゃう。

まあ、しょげてても仕方ない。

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作者名:Marika | 作成日時:2022年1月29日 23時

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