3歩先の背中に触れたい (ページ23)

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もういい時間になるのに、訪れたファミレスは思ったよりも人がいた。

向かいに座るテヒョンオッパの整った顔が優しく微笑みを浮かべればまるで絵画みたいだ。

「Aちゃん本当に頑張ったんだね。生きててくれてよかった」

優しい瞳で見つめてくれるオッパの視線に心がホッて暖まる。

『全部グクと気づいてくれた友達のおかげです、本当に私って鈍臭いし、いつもグクに迷惑かけてばっかりで。でもグクに好きって言えたのは我ながら頑張ったなって....』

「俺はおっちょこちょいなAちゃんも可愛いと思うよ。今回のは不可抗力でしょ。誰だってそんなビックウェーブが来たら溺れるって、それに気持ちを伝えたのだって本当に頑張ったね」

そう言った時オッパの目が遠くを見てるような寂しいそうな目に見えた。

でも........

「よし！頑張った！頑張った！」

すぐに私の頭を撫でながらいつもの明るいオッパに戻ったからきっと私の気のせいだったんだろう。