3歩先の背中に触れたい (ページ13)

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jk side

今日行った店の閉店時間を調べて、店の前で待っているもののAは中々店から出てこない。

しばらくして、店の電気がやっと消えたと思ったらAが店の裏口であろう扉から出て行くのが見えて咄嗟に駆け寄ろうとしたが、俺は足を止めた。

テヒョンイヒョンがAの後に続き店を出てきたから......
Aは小さくお辞儀した後、ニコニコとヒョンの車に乗り込みその場を去っていった。
最近はずっと見えてなかったAの笑顔.......
いつからあいつは笑ってなかったんだろう
いや、それどころかAと過ごす時間が以前よりも圧倒的に減っていたんだ。

自分のこの苛立ちが何故なのか正直わからない。
あいつが俺に何にも言わずにバイトをしたから？
ヒョンと親しげに過ごしてるから？

まさかヒョンのこと......
そんな事を考えては頭にカッと血が昇る。
どうにもならない苛立ちに俺は髪を乱雑に掻き上げた。